国の借金は１０００兆円を超え、財政危機にある日本。トップシェアを誇る保険会社の取り付け騒ぎを機に、日本は国家破綻の危機を迎えていた。 国の借金は1000兆円を超え、財政危機にある日本。トップシェアを誇る保険会社の取り付け騒ぎを機に、日本は国家破綻の危機を迎えていた。副総理の江島（草刈正雄）は独断によりこの危機を乗り切ると、内閣総理大臣に就任。江島は就任会見で、財政再建のために国民に負担を強いると宣言する。そして財務省の周防（溝端淳平）、中小路（高橋メアリージュン）ら4人のエリート官僚を招集し、ある無謀なミッションを告げる。
江島総理自らも“非常識で野蛮な改革”だという「オペレーションＺ」。歳出半減のミッションを命じられた周防、中小路、根来、土岐の４人だったが……。 江島総理自らも“非常識で野蛮な改革”だという「オペレーションZ」。歳出半減のミッションを命じられた周防、中小路、根来（堀部圭亮）、土岐（丸山智己）の4人だったが、それはほぼ不可能に近いものだった。4人は考え抜いた末に苦渋の策として“社会保障費と地方交付税交付金をゼロ”にするという前代未聞の計画を打ち出す。その一方、秘密裏であるはずの「オペレーションZ」が何者かによってリークされようとしていた……。
連載中の「デフォルトピア」が話題になる中、暁光新聞の児玉（小松利昌）は財務省内に協力者がいると感じ周防を追っていた。同じくして江島も周防を呼び出し…。 連載中の「デフォルトピア」が話題になる中、暁光新聞の児玉（小松利昌）は財務省内に協力者がいると感じ周防を追っていた。同じくして江島も周防を呼び出し「協力者は、お前か？」と問うが……。一方、オペレーションZのメンバーは“社会保障費をゼロ”にする削減案を厚労省に提案に行くが、局長の町田（阪田マサノブ）に一蹴される。さらに、健康保険料や治療費が払えず、医者に行けなかった一家3人の貧困死を知らされ……。
オペレーションＺの“歳出半減策”が暁光新聞にスクープされたことを受け、江島は生中継の緊急会見を決断し、国民に改革の必要性を訴え掛ける。 オペレーションZの“歳出半減策”が暁光新聞にスクープされたことを受け、江島は生中継の緊急会見を決断し、国民に改革の必要性を訴え掛ける。この会見により日本社会、世界経済は大混乱に陥ると思われたが、事態は思わぬ方向に動く。そんな中、あるネットの掲示板に「暁光新聞にスクープを提供したのは財務省の周防」という書き込みが発見される。内閣情報調査室に呼び出された周防には国家公務員法違反の容疑が掛けられ……。
オペレーションＺに厚労省の町田、周防と一緒に地方視察を行なった慶政大学の宮城（宅間孝行）も新メンバーに加わる中、窪山市の財政破綻のニュースが飛び込む。 オペレーションZに厚労省の町田、周防と一緒に地方視察を行なった慶政大学の宮城（宅間孝行）も新メンバーに加わる中、窪山市の財政破綻のニュースが飛び込む。窪山市長は会見で「江島総理が救う必要はないと総務大臣に命令した。国として救う意志はないと言われた」と発言する。さらに同じタイミングでワイドショーでは国民的女優・綾部（名取裕子）が江島の歳出半減策を批判していた。江島は背後にある不穏な動きを察するが…。
閣僚の辞任など江島内閣が揺らぎ始め、江島は自身も追い詰められる中、綾部望美との生中継の対談で「オペレーションＺ」を国民に訴えかける。 閣僚の辞任など江島内閣が揺らぎ始め、江島は自身も追い詰められる中、綾部望美との生中継の対談で「オペレーションZ」を国民に訴えかける。しかし江島政権に対する批判はやまず、前総理の梶野や与党造反者らの策略もあり、ついに衆議院本会議にて内閣不信任決議案が可決されてしまう。辞任を迫られる江島だったが、最後まで「オペレーションZ」のために戦うことを誓い、国民に信を問うため、衆議院解散と総選挙を宣言する。