ある日、密偵のおまさ(梶芽衣子)は、久しぶりに本格の盗賊・墨斗の孫八(内藤武敏)と再会する。孫八は、大工上がりの盗賊で、殺さず、犯さず、貧しいものから奪わずの掟を、頑なに守り続けてきた。また、自分の親兄弟が苦しみながら死んだのを見てきたことから、生への執着がなかった。病を抱えていた孫八は、幼い息子のために最後の大仕事を計画。おまさに、助ばたらきをしてほしいと頼んできた。孫八には、東海岡部の宿で知り合った、おしげという女との間に二歳になる息子がいた。手が足りないという孫八の話を聞いて、平蔵(中村吉右衛門)、密偵の伊三次(三浦浩一)らも、孫八一味に加わることに。平蔵と孫八は、互いに通じ合うものを見出し、ふたりだけで大いに酒を飲み、意気投合する。そして、ついに盗みは決行された。日本橋の茶問屋「鶴屋」に忍び込んだ孫八一味。金蔵の前にたどり着いた孫八は、特製の鋸で錠前を切り始める。
Name | Type | Role | |
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Kikuma Shimoizaka | Writer | ||
Niki Mugino | Writer | ||
Masahiro Takase | Director |