廻船問屋「上總屋」に、盗賊・夜嵐の定五郎(五味龍太郎)が押し入った。火付盗賊改方の面々は、定五郎の噂を求めて町に散った。そんなある日、浪人姿で探索に出ていた平蔵(中村吉右衛門)は、元盗賊・蛙の長助(米倉斉加年)を助ける。長助は借金取りをしており、取り立て相手の旗本・今井勘十郎(長谷川明男)から半殺しの目にあっていた。長助は、相手の耳元で蛙のように「返せ、返せ」と気長に鳴くことで見事に借金を取り立てる男だった。平蔵は、長助の頼みで今井からの取り立てを手伝い、三十二両を返済させた。だが、貧乏旗本の今井が、そのような大金を返済したことを不審に思い、密偵のおまさ(梶芽衣子)、相模の彦十(江戸家猫八)に今井の身辺を洗わせる。一方、長助は、取り立ての際に今井の家に居合わせたのが、昔の盗賊仲間・浅間の捨蔵(高並 功)であることに気づいていた。そのことを知らされる平蔵。平蔵は、捨蔵と定五郎一味につながりがあると考えていた。
Name | Type | Role | |
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Tetsuro Abe | Writer | ||
Yoshiki Onoda | Director |