平蔵(中村吉右衛門)は自ら出役し、門原の重兵衛(諸木淳郎)の隠れ家を急襲。一味をお縄にした。だが、その中でただひとり、平蔵が左腕を斬りながら逃がしたのが、もんどりの亀太郎(ベンガル)だった。軽業師のような身のこなしで脱出してのけたのだ。ある日、左腕が利かなくなった亀太郎に、お今(あべ静江)とお紋(浜田朱里)というふたりの女が声をかけてきた。お今は、かつて重兵衛の配下であり、亀太郎とは昔馴染みだった。その後、お今とお紋は、それぞれ女中奉公した先で盗みを繰り返し、亀太郎の世話を続けた。実はこのふたりは血のつながった姉妹で、亀太郎が隠している金を狙っていたのだ。それは、重兵衛が残した千両という大金だった。なかなか尻尾をつかませない亀太郎だったが、いつしかお紋に惚れてしまい、駆け落ちしようと持ち掛ける。そのころ平蔵は、女ふたり組の下女泥棒と、亀太郎の行方をそれぞれに追っていた。やがて、ふたつの線は交わっていった。
Name | Type | Role | |
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Kikuma Shimoizaka | Writer | ||
Ota Showa | Director |