平蔵(中村吉右衛門)の旧友・岸井左馬之助(江守 徹)は、江戸に戻る旅の途中で、ひとりの老人(田村高廣)と知り合った。のらりくらりと素性を明かさず、時折見せる鮮やかな身のこなしは只者ではなかった。その男こそ、大盗・雨乞い庄右衛門。寸分隙のない仕掛けで大枚をせしめた盗みから四年…その消息は途絶えていた。長らく病の床にあったのだが復調したため、最後のおつとめに江戸へ向かう途中だったのだ。だが、かつての一味は庄右衛門の女・お照(朝比奈順子)と破目の伊太郎(富川澈夫)が共謀し牛耳っていた。庄右衛門の右腕である鷺田の半兵衛(藤沢 薫)と安五郎(久賀大雅)を殺し、庄右衛門の命をも狙っていたのだ。伊太郎が放った定七(石山雄大)と市之助(小野進也)からの襲撃をなんとか逃れた庄右衛門は、事態を把握。けじめをつけるために、死期が迫る体をおして江戸へ向かった。左馬之助は、平蔵のところに駆け込み、事情を説明する。
Name | Type | Role | |
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Masato Ide | Writer | ||
Masahiro Takase | Director |