江戸の町に、東海道・岡部の宿から元盗賊・瀬音の小兵衛(花沢徳衛)がやってきた。偶然、密偵のおまさ(梶芽衣子)と再会した小兵衛は、助けを求めてくる。訳あって里子に出していた息子の幸太郎(黒田隆哉)が、盗賊の女首領・猿塚のお千代(沢たまき)に骨抜きにされているというのだ。お千代は、四十過ぎには見えない美貌と色気で数々の男を手玉に取り、屈強の手下を従え、殺しもいとわぬ急ぎばたらきをしていた。おまさから報告を受けた平蔵(中村吉右衛門)は、お千代の狙いが、幸太郎の働く乾物問屋「大坂屋」にあると踏んだ。お千代は、大坂屋の内情を探るために幸太郎を利用していたのだ。平蔵は、おまさを奉公人として大坂屋へ送り込んだ。また、小兵衛が幸太郎を助けるために、お千代を殺そうとしているのではないかと考え、直接会いに向かった。平蔵は、小兵衛に、岡部に帰って息子を待つように、すべてを自分に任せるようにと説得するのだった。
Name | Type | Role | |
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Tatsuo Nogami | Writer | ||
Masahiro Takase | Director |