島子と朝比奈の婚約の解消がみんなに知れわたる中、弥生が総務課5人の異動の内示を言い渡す。野呂は北京、都留は富山、紅葉は大分、桜は徳島、そして、朝比奈は稚内の各支店へと飛ばされることになったのだ。
抗議する朝比奈に対し、弥生は、支社で働くか、辞表を書くかの二つにひとつの道しかない、と冷たく突き放した。海外アウトソーシングが何かをようやく実感した紅葉や都留らに、小旗(阿部サダヲ)は、クビがつながっただけ良かったと告げる。
翌日、朝比奈を除く4人が有給を使って仕事をボイコットするが、それぞれが今後の身の振りかたを考えざるを得なかった。
ひとりマニュアルを完成させるよう指示された島子は、“今、目の前の仕事をやれ”という言葉を思い出し、ひたすら働き続けた。
まもなく、島子は、弥生の指示で、取り壊しが決まっている旧社屋の様子を見に来た。そこで島子が再会したのは、若いスタッフに命じて室内の片付けをしているかつての上司・生田。子会社に飛ばされたこの生田こそ、島子に“今、目の前にある仕事をやれ”という含蓄ある言葉を教えてくれた心の師だったのだ。総務課の内情を説明してアドバイスを求める島子。その日の退社後、再び旧社屋を訪ねた島子は、生田にいろいろと話を聞いてもらい、昔話に花を咲かせる。
また、朝比奈は異動を撤回させてみせると啖呵をきるが…?