“占領期の闇”の奥に分け入った作家は何を見たのか!?社会派ミステリー「点と線」や「眼の壁」などヒット作を連発した松本清張は、戦後最大のミステリーともいわれる未解決事件に着目する。白昼の銀行に現れた“謎の男”により12人が毒殺された「帝銀事件」だ。逮捕された画家・平沢貞通は真犯人ではないと睨んだ清張は、警察が軍関係者を追っていた事実を突き止めるが…。巨匠の知られざる魅力や葛藤を3人の識者が読み解く。