社会派ミステリー「点と線」や「眼の壁」で人気作家となった松本清張(大沢たかお)は、占領期に起きた未解決事件に着目する。白昼の銀行に現れた“謎の男”によって12人が毒殺された「帝銀事件」だ。逮捕された画家・平沢貞通(榎木孝明)は真犯人ではないとにらんだ清張は、文藝春秋編集長の田川博一(要潤)と共に独自に取材を開始。やがて警察が軍関係者を追っていた事実を突き止め、事件の底知れぬ闇へと分け入っていく―。