ほおずき長屋、朝。すべてが終わり、元の静かな生活に戻った久太郎。しかし静か過ぎてどこか落ち着かない。久太郎は裏庭に出て素振りを始めるが心はそぞろ玉之丞の方へ・・・。加賀屋猫部屋。与左衛門が満面の笑みで玉之丞を膝に乗せている。そこに佐吉が極上寿司を手に入ってくる。「あーん。」玉之丞に寿司を食べさせようとする与左衛門。こちらも以前の日常の風景に戻っていた。なんとなく心がまとまらない久太郎は散歩に出ることに。道すがら忙しく「どにゃつぼう」を売る若菜に声を掛けると「猫の手も借りたいよ!」。・・・“猫”の言葉に久太郎の心はまた玉之丞の元へ・・・。居場所のない久太郎はやがて『猫茶屋』に辿り着く。中に入るとそこには意外な人物が猫と戯れていた…。