「にゃー!」腹を減らした玉之丞の鳴き声がほおずき長屋に響く。職種にこだわる久太郎は依然として無職のまま、貧乏生活は続いていた。冷えた鰹節御飯を玉之丞に差し出す久太郎。しかし、玉之丞は少し嘗めただけ。よく見ると少し痩せたようだ。表通りでは、猫耳をつけた若菜が屋台で商売に励んでいる。『どなつぼう』は、棒状から可愛い猫の顔に形を変え、同時に『どにゃつぼう』と名称も変更したらしい。久太郎は、食欲不振の玉之丞を連れ猫見屋を訪ねる。お七は究極の猫まんま『猫飯(にゃーはん)』を買うよう勧めるが、高価すぎて久太郎には手が届かない…。