恋に破れ、働き口も無くし、人生崖っぷちの一ノ瀬ひかり(岡田結実)が就職したのは、制作会社『テレドリーム』。超過酷ロケで有名なバラエティ番組『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』に配属されたひかりは、裸足に革靴の適当プロデューサー・泉雅也(田辺誠一)の雑な指示で、さっそくロケ現場へ。 しかしそこには、理不尽すぎるデブチーフADの出渕輝彦(小手伸也)、働き方改革を盾にするイマドキADの九条隼人(戸塚純貴)、通称ババアのお局APの馬場桃花(青木さやか)、そしてやり手だが“超クソ男”の番組ディレクター・千葉迅(城田優)といった、ヤバすぎる面々と出逢いがあった…。 無理難題ばかり押し付けられ、一生懸命頑張っても怒られるばかり。「もう辞めてやる!」とトイレの個室に泣きながら駆け込むと、「おじさんが慰めてあげようか?」という声が。おそるおそる振り向くと、便器に座って微笑むおじさん(遠藤憲一)の姿が…。 え、変態!?ストーカー!?と絶叫するひかりに、おじさんは自らを「妖精」と名乗り…? その日から、ひかりにしか見えないらしき“妖精おじさん”は、会社でもプライベートでも四六時中そばにぴったりと張り付き、何かにつけて横から愚痴や文句を挟んでくるようになる。そして、言いたいことも言えず、何事も笑ってやり過ごすひかりに「嬉しくないのに、なんで笑ってるの?ムカついたんじゃないの?」と言い放ち…? 我慢ばかりで疲れ切ったすべての日本人に送る― 忖度0の痛快社会派コメディ、ここに開幕!
毒舌妖精おじさん(遠藤憲一)につきまとわれながら、なんとかAD生活を続行することに決めたひかり(岡田結実)。 鬼ディレクター千葉(城田優)の濃厚キス現場を目撃したものの、ツッコめないまま日々がただ過ぎていく。 そんなある日、『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』に大女優の霞美良子がゲスト出演することに。芸能生活40年で初のバラエティー出演となる霞美にスタッフたちが沸き立つ中、ひかりは通称“ババア”のお局APの馬場(青木さやか)に、どうやらロックオンされ始めていることに気づく。 言葉遣い、返事の仕方、議事録の書き方、デスクの汚さ、電気の消し方、ホチキスを止める位置、スタッフルームの冷蔵庫へのプリンの置き方――何かにつけてネチネチといびられ、おじさん(遠藤憲一)も「お局マジうぜ~」と爆笑。しかし無責任プロデューサー泉(田辺誠一)やデブチーフAD出渕(小手伸也)は、そっと見て見ぬふり。先輩ADの九条(戸塚純貴)も「バトンタッチあざーす」と晴れ晴れ感謝すらされてしまう。 そんな中、ついに大女優・霞美の限界突破ロケ日がやってくる…!しかし、スタッフ総出で霞美を乗せた車を出迎えるものの、霞美は車から降りてくる気配を見せない。すると車の中から高らかに「私女優だから、くだらないバラエティなんか出たくない」とゴネる霞美の声が響き渡り…? 更には、ひかりが控室に用意した“ある弁当”が引き金で霞美が激怒!地獄のような状況に追い込まれ、みんなにブチ切れられて蒼白になるひかりに、おじさんは楽しそうに「やっちゃったね」と笑いかけ…? 女は、いつ
『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』、新春一発目の企画は “まぼろしの鯛“を捕獲すべく、旅ロケに決定! 「仕事で旅行に行けるなんて~」と大喜びするひかり(岡田結実)と妖精おじさん(遠藤憲一)をよそに、デブチーフこと出渕(小手伸也)や九条(戸塚純貴)は苦い表情…。 実はヤッテミー恒例の”まぼろしシリーズ”とは、雪男、ツチノコ、など“見つかるはずのない生き物”ばかりを追いかける、超過酷なロケだったのだ…! さっそく幻の鯛の生息地を調べ始めるひかり。しかし、そんなひかりに仕事を押し付け、出渕や九条はさっさと合コンへと出かけてしまう。文句を押し殺して仕事を終え、おじさんとともにいつもの居酒屋へ行くと、なんと出渕たちの合コンと鉢合わせ。しかもその相手の中には、千葉(城田優)と濃厚キスを繰り広げていた女もいて…!? ほどなくして“まぼろしロケ”の日程が決定。2日間にわたり、離島で聞き込み、名物料理の物撮り、そして鯛釣りロケを敢行することになる。しかしその矢先、九条がインフルエンザでダウン。ひかりがADとしての業務を一手に担わなくてはならなくなり、初めてラーメンや肉まんの物撮り、お弁当の手配、更には備品の準備までひとりでやる羽目に…! 追い詰められたひかりは、ついには着信音の幻聴まで聞こえるようになってしまうが、おじさんは「旅先でのアバンチュール、あるかもね」と陽気にはしゃいでおり…? そうしてついにこぎつけた離島ロケ。しかし到着した途端、今度はプロデューサーの泉(田辺誠一)がインフルエンザでダウン。さらには出渕と千
突然オフィスで千葉(城田優)にキスされたひかり(岡田結実)。ついに恋の始まりか…!?と期待したのもつかの間、千葉はそのままどこかへ行ってしまう。 そんな中、『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』は視聴率が低迷。原因は裏番組がラーメンだったから?それとも天候のせい?会議室に重苦しい空気が流れる中、千葉は「最近攻めてねえからだろ」と言い放ち、“サバンナで一週間全裸サバイバル”という企画を提案。チーフADの出渕(小手伸也)たちは「久々に攻めた企画!」「これはバズる!」と沸き立つが、プロデューサーの泉(田辺誠一)の反応はどこか鈍く…? 翌日、案の定、泉から「全裸はコンプライアンス的にNG」「サバンナでロケも予算的にNG」という結論が。その代わりに伊豆あたりでロケをしてはどうかという謎の代案がもたらされ、スタッフ一同はあ然。 さらには「番組の最後に合唱してみてはどうか」「水着美女や筋肉ムキムキの外国人を出演させてみては?」、挙句の果ては「路線バスで温泉や絶品グルメを巡ってみたらどう?」と、視聴率アップと上層部の顔色だけを気にした無茶ぶりアイデアばかりを持ち込み、企画会議はますます混乱。ついに千葉は「そんなわけわかんない企画の何が面白いんだよ」とブチ切れ、上層部の元へ怒鳴り込みに行ってしまう! 一方、ひかりは今さらのように立ち上げた番組SNSを任されるも、企画段階の会議内容を投稿してしまい、あっという間に炎上。突然クビの危機にさらされてしまう。 繰り返される“プライドのないテコ入れ”に疲弊してゆくスタッフ。 忖度だらけの泉の
ある朝、モンスターAD九条(戸塚純貴)の姿がないと、テレドリームは大騒ぎに。 「まさか、失踪…!?」と必死に捜索活動に勤しむひかり(岡田結実)と妖精のおじさん(遠藤憲一)をよそに、あっさり電話がつながり“有給消化”だと判明。 「いやいや事前に連絡しろよ」と憤る一同に、「休日って労働者の権利ですよ」「ていうか休みの日に電話かけてこないでもらっていいすか(笑)」と九条はまさかの逆ギレ。おかげでひかりは、九条のぶんの仕事まで押し付けられる羽目になる。 翌日も九条は反省なしの通常運転。さすがの宇宙人ぶりに、お局AP馬場(青木さやか)とデブチーフこと出渕(小手伸也)も「若者との埋めがたい感覚の差を感じる…」と愚痴が止まらない。とはいえ“ADをやりたい若者”なんて、今どき貴重な人材。大切に大切に扱って、できることをやってもらうしかないと諦めムードな先輩たちに、「ワガママ言ったやつが得する世の中なのかなぁ…」と不満のひかり。 ほどなくして『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』の新企画に『子どもの苦手克服』案があがる。今時の子は何が苦手なのかーー? 悩む千葉(城田優)らに、九条は「時代は関係ないんじゃないですか。うちの子みてたら、そんな気しますけど」と一言。 驚愕する一同。え、九条がまさかの子持ち!? 結婚してたのも知らなかったのに!! その後、番組に出演する子どものオーディションが行われるが、不発に終わり新企画に早くも暗雲が。馬場は最終手段として九条に、娘・真凛(渋谷南那)の出演を打診。あきらかにめんどくさがる九条をよそに、真凛本
謎の美女との濃厚キスのあと、突如、妖精のおじさん(遠藤憲一)が見えるようになってしまった千葉(城田優)。しかし“なぜ見えるようになったのか”、その理由は謎に包まれたまま。 翌日から、会社でも家でもおじさんに付きまとわれて、千葉は大混乱。1人虚空に向けてブチ切れる奇怪な姿を見て、馬場(青木さやか)や九条(戸塚純貴)は「働き過ぎでおかしくなったのではないか」と唖然。プロデューサーの泉(田辺誠一)も“働き方改革”と称して千葉を休ませ、代わりにチーフAD・出渕(小手伸也)をディレクターに昇格させる。 一方、コインランドリーで千葉と濃厚キスしていた女・麗華(ベッキー)はなんと、千葉の婚約者であると発覚。恋のライバル出現に戦々恐々とするひかり(岡田結実)をよそに、麗華は千葉に、新進気鋭のネットメディア界の寵児・神渡(浦井健治)を紹介。「ニューヨークでドキュメンタリーを撮らないか」と引き抜き話をもちかける。 当初は「転職なんてするつもりはない」と抵抗していた千葉だが、親友の泉にアッサリと「自分のやりたい方を選べば?」と言われ、更にはおじさんからも「千葉ちゃんの夢は何?」と問い詰められ、徐々に麗華と神渡の提案に気持ちが傾き始め…。 そんな中、番組ディレクターを任されて調子に乗りまくっていた出渕が、「ヤッテミー」初の生放送を提案!しかし放送直前に事故が発生し、絶体絶命のパニック状態に…!?
突然、妖精おじさん(遠藤憲一)が見えなくなってしまった千葉(城田優)。見えないどころか、その存在まで記憶から失っている様子に、ひかり(岡田結実)は寂しい気持ちと疑念が浮かび始める。あらためて“おじさんって何者なの…?”。問いかけてみるも、おじさんは「ただの妖精だよ」と微笑むばかりで…。 そんな中、『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』にヤラセ疑惑が浮上する。とある週刊誌が、この前放送したばかりのネタに対し「正解確率0.04%という超難問にパウダー(JP)が全問正解することはあり得ない」という記事を出したのだ。なんの根拠もないデマ記事にうんざりする一同。しかし責任者であるはずのプロデューサーの泉(田辺誠一)は、なぜか突然妻の実家で農業に勤しむと宣言してドロンしたという…。 後日、今度は別の週刊誌で“ひかりとパウダーの熱愛疑惑”が写真付きでスクープされる。もちろんこれも事実無根、先日みんなで行った飲み会の写真がトリミングされただけなのに、「パウダー、15歳年下ADと淫行疑惑」という煽り文により、パウダーそして番組自体にも、一気に世間のバッシングが始まる。 ひかり自身も、街頭インタビューロケに出ただけで、パウダーファンの主婦に「あんたがパウダーさんを騙したのね!」と罵倒され、更には一ノ瀬ひかりという名前はもちろんのこと、現住所や経歴などがすべて特定され、ネット上に拡散されてしまう。――一方、パウダーは更にあらぬ疑いをかけられ、ついには芸能人生に幕を下ろさなければならない窮地に追い詰められ…。 なんとか現状を打破しようと考え
物語は一か月後―。 週刊誌の事実無根のスクープ、そして世間のバッシングの嵐により、無念の打ち切りを迎えた『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』。 番組スタッフは全員、別番組へと散り散りに。 そんなある日、ひかり(岡田結実)のもとに、会社を辞めたはずの泉(田辺誠一)が突然現れ、ひかりに“とあるお願い”を持ち掛ける。数日後、会議室に呼び出されたひかりが目にしたのは、千葉(城田優)、馬場(青木さやか)、出渕(小手伸也)、九条(戸塚純貴)の姿…。 そう、実は泉は“ヤッテミー”を復活させ、最後のリベンジを目論んでいたのだ。 早速メインMCのパウダー(JP)にオファーをかけようとするが、なぜか突然事務所NGという連絡が…。実は週刊誌によるデマ騒動で人気が急落したのちに、暴露本を出したパウダーは“毒舌根暗文化人”として再ブレークしており…? 果たして“ヤッテミー”は奇跡の復活を遂げるのかー? ひかりのウェディングドレス姿の真相は…? そしてついに、妖精おじさん(遠藤憲一)の正体が明らかに。 なぜおじさんは、ひかりの前に現れたのか? そしてなぜほかの人はその存在を知らないのか? すべての“秘密”を知るとき、ひかりとおじさんには別れが訪れる。 君のやりたいことは何ですかー? サヨナラ、妖精おじさん。