ベンチャー企業の泉社長は、不幸な「王子」を理想の男に育てようと奮闘する「フェアレディを逆転させる」日々を描いている。 乙女ゲームを大ヒットさせた泉の「プッシュ」は、思い通りのキャラクターを作ったケント。 ある夜、泉の前でケントに似た航海が空から降り注ぐ。
泉美（比嘉愛未）が社員たちに航（渡邊圭祐）を紹介する。ケント王子とあまりに似ている航を見て一同は驚く。しかし、電話対応もメールも全くできず日本語も知らない航は、どこから注意すればいいか分からないほどポンコツだった。泉美は航を王子様に近づけるためにまずすべきことを考え、自分の部屋に航を呼ぶ。
泉美（比嘉愛未）と光井（ディーン・フジオカ）は、「ランタン・ホールディングス」を訪れる。ところが、代表取締役社長・水嶋（船越英一郎）が不在で、最終プレゼンまでゲームの企画を練ることに。チームが一丸となって臨まなければならない中、用語一つも知らない航（渡邊圭祐）に有栖川（瀬戸利樹）はいら立つ。
初めての給料日を喜ぶ航（渡邊圭祐）は、夢中になれるものがないため、お金の使い道が思い付かない。泉美（比嘉愛未）は自分の好きな舞台やコンサートに航を誘い、何か好きになれることが見つかることを願う。何を見てもさえない感想しか述べない航だが、あるギャラリーの前で足を止め、表情を一変させる。
航（渡邊圭祐）が杏奈（白石聖）から告白された夜、泉美（比嘉愛未）は航の様子に違和感を抱く。翌日、航が乙女ゲームの会議中に「好きって、何なんでしょうね…」とつぶやき、有栖川（瀬戸利樹）は仕事上、由々しき問題であると泉美に相談する。泉美は、誰かが航に「好き」の気持ちを教えなくてはいけないと思い悩む。
泉美（比嘉愛未）は、開発中のゲームキャラクターを社員たちの自由な発想で作り上げ、コンペで選ぶと宣言する。航（渡邊圭祐）もコンペ参加を表明し、光井（ディーン・フジオカ）は航の様子に普段と違う雰囲気を感じる。泉美は、光井との会話を聞かれてから航と気まずくなったことを後悔し、誤解を解こうと考える。
航（渡邊圭祐）は泉美（比嘉愛未）に、「次の給料が出るまで同居させてほしい」と頼む。そんな中、航は幼少期に母親から絵を褒められたことを思い出し、ゲームキャラクターのイラストを描いてみるが、自信が持てない。一方、ネットで「ラブ・マイ・ペガサス」は盗作だという疑惑が持ち上がり、騒ぎになる。
「ペガサス・インク」から新作ゲームが発表され、制作プランナー兼デザイナーの航（渡邊圭祐）は“乙女ゲーム界のプリンス”として注目されるまでに成長する。そんな中、航は元気のない泉美（比嘉愛未）の様子が気に掛かる。社員から相談を受けても判断が鈍る泉美を、光井（ディーン・フジオカ）も心配する。
水嶋（船越英一郎）から、利益の出ない「ラブ・マイ・ペガサス」は終了だと言われた泉美（比嘉愛未）は、光井（ディーン・フジオカ）に相談する。結論を急がずに混乱を避けようとした矢先、ネットで買収話が広まる。困惑した航（渡邊圭祐）は、杏奈（白石聖）の両親と会っていても心ここにあらずの状態になってしまう。
会社移転の前に、社員たちはオフィスで乾杯することに。昔を懐かしむ声が上がり、航（渡邊圭祐）の入社当初の話で盛り上がる。帰り道、有栖川（瀬戸利樹）が航に、泉美（比嘉愛未）と光井（ディーン・フジオカ）が付き合い始めたことを伝える。後日、航は忙しそうな泉美を見つめて、寂しげな表情を浮かべる。
泉美（比嘉愛未）が姿を消し、会社に新社長がやって来る。そんな中、泉美を心配する航（渡邊圭祐）は、光井（ディーン・フジオカ）に泉美の居場所を知らないのかと詰め寄る。企画制作部の社員たちは、ランタンの仕事の進め方に納得がいかず空中分解寸前に。社内に不穏な空気が流れる中、航はある希望を見つける。
