「・・・恋愛には痛みや苦しみが伴うことだってあるんじゃないかな・・・でも人を好きになるって幸せなことだと思う」。その日裕一郎(長瀬智也)は、さつき(篠原涼子)がディレクターを担当するラジオ番組の収録を行っていた。リスナーから寄せられるあらゆる悩み事に、裕一郎自身がアンサーするといったコーナーが人気を集め、『桜庭裕一郎のトップシークレット』は好調な聴取率を記録していた。いろいろ辛い思いをして番組を立ち上げ、勝負をかけたさつきの苦労も報われようとしていた。 そして、そんな思いを知っていることもあってかプロデューサーの遠藤(遠山俊也)が、番組収録後、親睦会と称し裕一郎と箱崎(段田安則)、さつきを食事に誘ってくれた。だが、到着した店でさつきらは部長の藤田(山田明郷)とスポンサーの日同ケミカルの村瀬(長谷川初範)と偶然出くわした。出張を理由に電話も通じなかった村瀬の姿を見てさつきは愕然とした。そんなさつきの様子を目敏く察した裕一郎は、その後遠藤からさつきと村瀬に不倫との噂があることを聞かされ、心配になった。 そして、裕一郎からさつきの噂のことを聞かされたさくら(竹内結子)は、昼間に書道教室の生徒とのツーショットを目撃されたことで、不倫か!?と騒動を巻き起こしている父・真澄(宇津井健)のこともあり、驚きを隠せなかった。