安中宿の貸元の女房が夜逃げする。貸元の評判は良かったが、裏では関所破りの手引きをしていた。女房の父親は抜荷をネタに脅され、嫌々ながらの縁組だったのだ。女の口を封じようと追う貸元一家。女の友人が女房と入れ代わり、ともに駈入寺まであと一歩のところまでやって来るが…!?