波多野憲二にとって2度目のダービーがついに始まった。しかし、洞口スペシャルに勝つため急激な減量をしたために体調不良になり、まともなレースができず、初日からゴンロクとなっていた。そんな憲二に先輩の浜岡が、減量に慣れている和久井に指導してもらえと忠告する。その甲斐あって徐々に集中力が戻ってくる憲二。しかし前半の成績がたたって、準優に進むには残る予選で1着を獲るしかなくなった。そして、雨の降る3日目。憲二の目には、雨にもかかわらず大時計がいつもよりはっきりと見えるようになっていた。