平和な日常は、一瞬で失われた――!! 美しき宝石の国・クリスタリアを闇に葬り去ったヨドン軍が、次なる標的を地球に定め、侵攻を開始した。 上空からは巨大な怪物、邪面獣ジャグチヒルドンが破壊の限りを尽くし、地上ではヨドン軍の兵隊べチャットが人々を蹂躙、街は大パニックに陥っていた。 だが地球にはこの未曽有の危機を救うヒーローがいた! クリスタリアの不思議な宝石・キラメイストーンに選ばれし、強靭なキラメンタルをもつ4人の戦士、魔進戦隊キラメイジャーが、ヨドン軍を迎え撃つ!! 一方その頃、クリスタリアの王女・マブシーナは、レッドキラメイストーンに共鳴する5人目のキラメイジャーを探していた。そして、とある高校の教室で、パニックの最中でも絵を描き続ける、地味で普通の高校生――熱田充瑠に出会うのであった。
5人目のキラメイジャーに選ばれた充瑠は、隊員服を身にまとい、 マブシーナに連れられてCARAT本部に初めて足を踏み入れる。 他の4人や博多南、そして魔進たちに歓迎される充瑠。 「よろしく頼むね、リーダー」 へっ!?!?!?今、リーダーって言いました? クリスタリアではレッドキラメイストーンに選ばれし者が、 キラメイジャーのリーダーになるという掟があるのだ。 とてもじゃないけど無理だと狼狽える充瑠だったが、敵は待ってくれない。 問答無用でヨドン軍の襲来情報がキャッチされる! キラメイジャーが駆け付けた先では、ラグビーボールの仮面をかぶった異形な怪人が街を破壊していた。「ぐへへ、地獄ラグビーの開幕だ!」 戦いが始まろうとする中、なんとかリーダーとして 立ち振る舞おうとする充瑠だったが…
洗車を終えたショベローは悶々としていた。 何故、為朝がキラメイジャーのリーダーではないのか。 〝レッドキラメイストーンの相棒がリーダー〟になるという掟、 それ自体は認めるものの、なんとなく頼りない充瑠ではなく、 為朝こそが名実ともにキラメイジャーのリーダーに相応しい!! ショベローはそう考えていたのであった。 どうにかして、為朝をリーダーに出来ないか… そう逡巡するショベローのもとに、 3つのキラメイストーンが地球で発見されたという一報がもたらされる。 『ワシらの時代が来る予感~~!』 なんともきな臭い、このショベローの発言が、この後キラメイジャーに 大騒動を巻き起こすことになろうとは、まだ誰も知る由もなかった…。
充瑠は、ジャージ姿で土手を走っていた。 背後からは、自転車に乗った瀬奈が容赦ない檄を飛ばしている。 そしてその先には竹刀を携えた時雨が仁王立ちしている姿が。恐ろしや! 「充瑠にはより優秀で強いリーダーになって欲しい」 そんな4人の切なる願いによって、充瑠の猛トレーニングが始まったのだ。 さらに小夜や為朝からも個別指導を受ける充瑠は、ヘトヘトになりながらも、 自分のためを思って鍛えてくれているんだと意気に感じ、みんなの期待に答えようと必死にトレーニングをこなす。 一方、ヨドンへイムではクランチュラがほくそ笑んでいた。 炎を燃やすオーブン邪面と、冷気を放つフリーザー邪面。 初めて同時に2体の邪面師を地球へと送り込んだのだ。 街は瞬く間に地獄絵図の様相を呈し……。
ガルザの巧みな作戦に翻弄され、劣勢のキラメイジャー。 追い打ちをかけるように、キラメンタルを奮い立たせようとした充瑠が 戦闘不能状態に陥り、ボディに大ダメージを負ったキラメイジンは倒れてしまう! 万事休すか……と思われたその時。 光の閃光が走り、キラメイジンを守るように立ちはだかる巨神が現れた!! そのの出現によって生じた僅かな隙を突破口に、なんとか総力戦で撤退に成功したキラメイジャーたちだったが、巨神の姿は充瑠と、ガルザにしか見えていないようであった。 CARATに戻り、回復を図る魔進やキラメイジャーたち。 充瑠の特訓が足りなかったのではと反省する為朝たちの発言に対し、しびれを切らしたファイヤが物申す!!「充瑠がああなっちまったのは…お前らのせいだろ!」 一方、巨神の出現に驚きを隠せないガルザは怒りに満ちた闇の力をたぎらせ、再戦の機会を虎視眈々と伺っていて…。
「瀬奈速見!」 充瑠と為朝とジョギングしていた瀬奈を呼ぶ声がする。 声の主は瀬奈の幼馴染であり、現かるたクイーンの村雨真木埜だった。 感動の再会か!?と思いきや、真木埜は瀬奈に「落ちこぼれ」と言い放ち去っていく。 苦虫を嚙み潰したような表情で立つ瀬奈の珍しい姿に、充瑠たちは意外な印象を受ける。 とそこに、邪面師の出現情報が入る。 駆け付けた充瑠たちがみたのは、人々が額にカードを貼り付けられてもがいている光景。 瀬奈はそのカードを見て驚愕する。 「えっ…うそ!これ…真木埜の呪い!?」 人々の額に貼られていたのは百人一首の取り札。 邪面師の名は…ヒャクニンイッシュ邪面!! 邪面師が上の句を詠み終える前に人々の額の正しい取り札をとれるか否かを競う、地獄百人一首が開始される。 当然キラメイジャーの期待は、百人一首経験者でスピード自慢の瀬奈に注がれるが…。
「呪ってやる」 言葉の主はeスポーツ界No.1プレイヤーである為朝のライバル・川田洋二郎。 敗戦の腹いせか、洋二郎はいきなり為朝の髪の毛を抜き、去り際に呟いたのだった。 「ちょっとそんなとこ突っ立ってないでよ!」 作戦室にきた為朝は、今度は財布を探していた瀬奈にいきなり文句を言われる。 ムッとした為朝だったが、そこに博多南がヘリコの誕生日を祝うケーキを持って入ってくる。切り替えて祝福しようした瞬間、今度はヨドン出現アラートがなる。 なんて日だ! 出動した5人の前に現れたのは、2つの顔を持つ邪面師。 さっさとやっつけて誕生会の続きをやろうぜ!と息巻く為朝 だったが突っ込んできた邪面師が躓き覆いかぶさってきて――。 気づくと為朝は再びeスポーツの会場で洋二郎に髪の毛を抜かれていた。 不思議に思いながらも再び訪れた作戦室では瀬奈が財布を探している。 さらにケーキをもって入ってくる博多南からのヨドン出現アラート。 これは一体どういうこと!? 疑問を拭えないまま出動した先には、やはりまた同じ邪面師が… まさか、同じ時間を繰り返しているのか?? 洋二郎の呪いが現実になってしまったのだろうか… 時だけでなく思考も堂々巡りの為朝は、このループから 脱出することができるのだろうか!?
「私としたことが…痛恨のミス…」 山岳救助隊の応援要請を受けてとある山へと向かった小夜。 無事に遭難者の治療を終えて下山しようとしたが……チェンジャーがない!! 急いで出てきたため、作戦室に置いてきてしまったのだ。 さらに、仕方なく単独で下山を始めた小夜は、足を滑らせて捻挫してしまう! 度重なる不幸に、途方に暮れる小夜。 だがその時、溌剌と山を登ってくる男に出会う。 クリスタリア宝路と名乗るその男は宝探しをしているらしく、 明らかに動けない小夜を放置して行こうとするが、 「ママリナフニフニ」と交換条件で助けるという約束のもと 小夜は同行を許可される。 ……ママリナフニフニって一体なに!?!? 一方、CARATの所有する宇宙観測所に新たな邪面師が現れて…!!
超重機ドリジャンでハエジゴクシェルガを撃破、 宝路は晴れてキラメイジャーの一員となっ…… そうは問屋は卸さなかった。 あくまで第一目的はお宝探しだと言ってはばからない宝路。充瑠はそんな宝路をもっと知ろうと 宝探しに同行したが、必要ないと冷たくあしらわれてしまう。 やがて2人はキラメイストーンを発見したが、宝路は全く興味を示さない。 どうやら彼が探しているのはキラメイストーンではないようだ。 持ち帰って仲間にするんだと喜ぶ充瑠に対しても、そして、 「仲間」という言葉に対しても、宝路は淡白なリアクションをとるのだった。 一方、ヨドン反応を検知した為朝たちが向かった先には、 機関車の顔をした邪面師がいた! 戦おうとする為朝たちだったが、邪面師は 「お前らの相手をしている暇はない!」と走り去ってしまう。 一体何を企んでいるのだろうか…!? 追いかけた先では、駆けつけたキラメイシルバーがワンマンバトルを展開し…
時雨が出演している大ヒットドラマ「死神に恋してるっ」を作戦室で視聴している一同。ドラマの大ファンだと公言する博多南を中心に大盛り上がりだが、そんな中、マブシーナだけは元気がない。キラメイジャーの一員となった宝路との距離感に戸惑っているようだ。 面と向かって話してくれないマブシーナに、幼い頃よく使っていたという体内のキラメイストーンを通じたテレパシーで会話を試みる宝路だったが、それでも応対はなく、そのまま作戦室を出て行ってしまった最愛の妹の背中を寂しく見つめるのだった…。 一方、気分転換にと外にでたマブシーナだったが、そこで事件に巻き込まれてしまう!! 動いたものをダルマに変えてしまうゲーム「ダルマさんがヨドんだ」で人々を苦しめていたのは… ヨドンヘイムの大幹部ークランチュラだった!! 初めて地球に降り立ったクランチュラとの悪夢のゲームバトルが始まる!!
ハンマーバスラとの激闘は、決定打を与えられぬまま痛み分けに終わった。 作戦室に戻ってきた充瑠たちはバスラとの再戦に備えて話しあっていた。 博多南によると、打開策としてはドリジャンに組み込んだ巨神モードが 最適だというが、現時点では搭載するキラメイストーンがないので現実的 ではなく、このままでは苦戦は必至である。 また、邪面師が現れていないのも気になるところだ。 そんな中、傷だらけになった宝路が戻ってくる。 「ついに見つけた…俺の求めていた…お宝を!」 宝路はそのお宝を得るために為朝の力を借りたいという。 いつバスラが襲ってくるとも限らない状況の中で、マブシーナは 宝路を嗜めるが、為朝は宝路に同行することを選ぶ。 キラメイジャーの一員になったとはいえ、 一向に探し求めるお宝の内容を明かさない宝路に対して 為朝は一過言あるようで――。
珍しく充瑠が浮かない顔をしている。 知り合いに頼まれて子供に絵を教えているが、 1人だけ全く自分の話を聞いてくれない男の子がいて どう接すればいいのかわからないと言う。 そんな中、街にスモッグジョーキーが現れた! 駆けつけたキラメイジャーだったが、 いつもと違ってコミカルな動きをするスモッグ ジョーキーに対して驚き、動きを止めてしまう。その隙に地上から何やら不思議なビームが キラメイジンを襲う!! ……… 一瞬の静寂の後、各々意識を取り戻すキラメイジャーたち。だが何かがおかしい。 ファイヤの身体からは充瑠の声が、逆にレッドの身体からはファイヤの声が聞こえてくる。 他のメンバーと魔進も同様のようだ。 そう、魔進とキラメイジャーの人格が 入れ替わってしまったのだった! そんな状況の中、充瑠の姿を したファイヤが絵を教えに子供達の元へ向かってしまって――。
とある日。 ヨドン反応があった地点を警戒中の時雨はキラメンタルによって キラメイソードをどこまで伸ばせるかを実験していた。 そこに、カナエマストーンを探していた宝路がやってくる。 手帳に記されたポイントがこの辺であるとのことだ。 合流した2人が見つけたのは、地面に開いている不自然な穴。 宝路のチェンジャーはハズレの反応を示しているが、 そこにカナエマストーンがあったかどうか否定できない。 訝しがりながらも調査を続ける2人であったが、そこに 女性の悲鳴が! 連れの男が瞬間的に空中に引っ張られ、不気味な歪みに引きずり込まれてしまったのだ! 驚く刹那、その女性も同様に宙を舞う! それはまるで、誰かに釣られる魚のようで… 一体、何が起きているのだろうか!? そんな中、充瑠と瀬奈と水族館に遊びにきていたマブシーナに 異変が現れる。なんと目にヨドンの紋章が浮かんでいるではないか! ついに、魔女の呪いが発動してしまったのか…!?
ツリザオ邪面を撃破し、2つ目のカナエマストーンを 手に入れたキラメイジャー。 ストーンを手に一旦CARATに戻った宝路は、マブシーナに 「私のヒーローではなく、皆様のヒーローでいてください」 と懇願される。その目線の先のモニターには、モーターボートバスラ に苦戦するキラメイジンの姿が映し出されていて、最愛の妹の言葉が 重く響く。 戸惑いを隠せない宝路だったが、その刹那、マブシーナが気を失ってしまう。 右眼には、再びヨドンの紋章が浮かび上がる。 マブシーナを救う唯一の方法は、アクアキラメイストーンを使うこと。 だがしかし、呪いを解く力を持つその石もまた、ヌマージョによって 無力化されていた。 残された道はただ一つ。カナエマストーンの力を使って過去へ行き、 ヌマージョを攻略することのみ。 モーターボートバスラが猛威を振るう史上最大のピンチの中、 キラメイジャーは史上最難関のミッションに挑む!
「王妃マバユイネは生きておられる!」 仲間になったばかりの魔進ザビューンの衝撃発言に騒然となる、キラメイジャーたち。 呪いで崩れる直前に秘技を発動し、マブシーナが形見として持つヘッドドレスの宝石に 魂を移送しているはずだというその話は、俄には信じがたいものだったが、 博多南が解析した結果ヘッドドレスから確かに生命エネルギーが検知できたという。 「ウソみたい…夢のようです!」 喜びを隠せないマブシーナを中心に歓喜の輪が広がる。 だが、そこで1つ問題が浮上する。 目覚めたマバユイネに、クリスタリアの惨劇やオラディンの最期、 そして現在の状況をどう説明するのか。 宝路曰くマバユイネは極度の心配性で、そんな話を一気に聞かされたら ショックでヘッドドレスごと宝石が砕け散ってしまうとのこと。 そんな中、ヨドン反応が確認され、出動するキラメイジャーたち。 その時…!! ……… マバユイネ王妃が目を覚ました!!!
4つ集めるとあらゆる願いが叶うと言われている、究極の秘宝・カナエマストーン。 マブシーナの命を救うためにカナエマストーンを求めていた宝路は、 その目的を《クリスタリアの復興》に修正し、残りの2つを探していた。 オラディンの遺した手帳をもとに充瑠と為朝を伴って訪れたのは、 不死鳥伝説が伝わる、古い神社。 どうやらこの近くに2つのお宝が眠っているという。 そしてこの神社は充瑠にとって、 子供の頃よく訪れていた思い出の地でもあった。 充瑠が神主さんとの再会を喜んでいると、そこに 不思議な雰囲気を纏った美しい巫女が現れた。 「ボクは大いなる力を感じてここに来たんだ…」 ミステリアスな発言に首を傾げる充瑠と宝路だったが、その横で……!! 美しい巫女を凝視する為朝の目はいつになくキラメイていて…。
キラメイジャーとしてはパワーアップも果たし順調 そのものだが、陸上選手としての瀬奈は記録が 思うように伸びずにスランプ気味であった。 そんな瀬奈の助けになればと、スポンサー企業 であるスクラッチ社が開発中のサポートギアの モニターを依頼、その実験が始まった。 かつて「ゲキレンジャー」というヒーローを 陰で支えたスクラッチ社は、キラメイジャーに とってのCARATそのもの。瀬奈だけでなく、 充瑠たちにとっても大先輩であり信頼のおける 企業なのである。 順調に走行実験をスタートした瀬奈だったが、 突然サポートギアの声色が変わり、「時速 15キロ以上で走り続けないと【爆発】する」と 穏やかではない発言を連呼することに そこはかとない違和感を感じる。 一方、街に邪面師が出現! 瀬奈を除いた5人は現場に急行する!!
街で突然ビルが崩落する事件が発生。 邪面獣の仕業を疑うキラメイジャーは キラメイジンで現場に急行した。 だが、見えざる〝何か〟の強襲に遭い、 その攻撃によって魔進たちが戦闘不能に陥ってしまう。 その様子を見ていたマブシーナは戦慄する。 「あれは…クリスタリア襲撃の日と同じ攻撃です…!」 対策を考えるキラメイジャー達であったが、 魔進のダメージは予想以上だった。 CARATのシステムでは回復が見込めず、 唯一の方法は、聖地アタマルドで奇跡の輝きを浴びること。 だが、その聖地アタマルドの場所を知り、かつ行くことができるのは オラディン王の側近で、今はクリスタリア滅亡を悔い絶望している 魔進ハコブーのみ。したがって、まずはハコブーの説得を試みる必要がある。 魔進たちを救うべく、ハコブーの絶望を希望に代えるべく、 時雨が自ら志願してハコブーのいる地球の果ての離島へと充瑠を伴って向かったが――。
魔進ハコブーの助太刀によって なんとかプロジェクターゴモリュウを退けた キラメイジャー。 改めてファイヤら魔進たちを救うために 聖地アタマルドへの案内をハコブーに頼むが、 難色を示される。 アタマルドはオラディン王の精神が生み出した 異世界。そこに存在するミラクルストーン は、すでにオラディン王の命の灯火とともに 輝きを失っており、魔進を回復させる力はないと いう。 絶望感がキラメイジャーたちを襲うが、 夢の中でオラディン王が言った 「会いに来てくれ」という言葉、そして 渡された鍵には何か意味があると確信していた 充瑠の決意に、ハコブーは彼らを アタマルドに連れて行くことを認めた。 一方、ヨドンへイムではヨドンナが ガルザに「見せたいものがある」と 闇の奥へと連れていく。 そこでガルザが見たものとは――。
魔進ハコブーと、魔進オラディンが新たに仲間に加わり、皆一様に明るい作戦室。さらなる仲間の戦士とか探しちゃいます?みたいな冗談も飛び交う、和やかな雰囲気だ。 しかし、博多南だけは何やら険しい顔をしてジッと一点を見つめている。その眼鏡の奥の瞳は何を想っているのだろうか。 そんな中、邪面師の出現情報がもたらされ、現場に向かうキラメイジャーたち。 ゴーキラメイジャーで一気に倒そうと キラフルゴーアローを呼ぶが、音沙汰がない。なんでも博多南が「いよいよ、私の出番か…」「オラディン王との約束が…」などと呟いて、アローを片手にどこかへ行ってしまったという。 「父上との…約束…??」 宝路がはたと気付く。 「もしかしたら…無鈴は…7人目のキラメイジャーになろうとしているのかもしれない!!」 その言葉に驚きを隠せない充瑠たちで――
キラメイジンの中で目を覚ました充瑠。 あれ?さっきまで邪面獣と戦ってたはずなのに…!! 起き上がって外の様子を見ると、 ジャングルのような場所に横たわっているようだ。 一緒に戦っていた魔進たちや、ギガントドリラーも 状況が把握できていない。 と、突然巨大な猫に襲われる!!ジャングルに猫…?? そこでファイヤが気付く。 「充瑠…俺たち…どうやら小さくなっちまったみたいだ…」 驚きを隠せない充瑠たちだったが、ショベローが デカい空き缶を持ってきたことで、彼らのいる場所が ただの草むらであることがわかり、俄かに小さくなった という仮説が現実味を帯びてきた…その刹那!! 巨大な親子がキラメイジンとギガントドリラーの 前に現れて―――。
「小夜さんがデート!?!?」 CARATでは、為朝を中心にした異様な盛り上がりが 凄まじい熱気を生み出している。 小夜が医大時代の同級生にディナーに誘われた上に、 何やら大事な話があると言われているとのこと。 これはプロポーズか!? でも小夜は簡単にOKするのか!? エモい告白なら意外にコロっといっちまうか!? それぞれが言いたい放題である。 そんな中、ヨドン反応が確認され、 小夜抜きで、キラメイジャーが出動。 街にきてみると、そこで暴れていたのは 人々にナゾカケを繰り出す邪面師だった! 一方、ヨドンヘイムではクランチュラが 忙しなく邪面獣を生み出していた。 なんでもガルザが目論む「史上最大の作戦」 に必要な邪面獣らしいのだが…
小夜の同級生、日下はヨドンへイムの手先に成り下がっていた。 未来への淡い期待を裏切られた小夜は、それでもなお日下を 逃がす選択をし、生身のまま敵に立ち向かった。 その姿に悔恨の想いを抱いた日下は己を奮い立たせ、 小夜に託されたキラメイチェンジャーを キラメイジャーへと届け、罵倒されつつも役割を果たした。 時を同じくして街に同時に3体の邪面獣が出現。 街は一瞬にして恐怖に晒される一方で、 ヨドン軍の陣頭指揮をとるガルザは、 オラディンを封じるために聖地アタマルドへと乗り込んでいた。 そしてCARATでは未だかつてない緊張感の中で、 作戦会議が行われていた。 小夜の救出、街の防衛、そしてヨドンアイビーの奪還。 今、キラメイジャー史上最大の戦いの幕があがろうとしている――!
地球に再び降り立ったクランチュラは、 特製のマイクを握りしめ、何やら不気味なビートを刻んでいた。 どうやら「ラップ」に興味を持ったらしく、 ディスラップで人間を罵ることで、闇エナジーを生み出そうと 目論んでいるようだ。 一方、CARATでは為朝たちがパーティーの準備に張り切っていた。 この日はクリスタリアの聖なる日『クリスタス』。 別名「感謝の日」と呼ばれているクリスタリア伝統の祝祭で、 いつもお世話になっている相手に感謝を伝えながら パーティーを催す習わしがあるという。 為朝たち以上に盛り上がっていたのが魔進チームだったが、 そこにタイミング悪くヨドン反応が。為朝たちは出動する! 買い出しで外出していた充瑠と宝路が遅れて現場に駆けつけると、 そこには敵はおらず、為朝たちが何やら虚ろに、ただただ突っ立っていた。 まさか…闇のクランチュラップにやられてしまったのだろうか…
瀬奈と小夜は流行りのカフェで 束の間の休息を楽しんでいた。 目当てのスイーツが売り切れと聞いても すぐに切り替えて2番目に目をつけて いたものを頼む瀬奈を見て、小夜は その切り替えの速さや決断力に感心する。 と、そこにヨドンナが現れる。 ヨドンナはヨドン皇帝から 「オラディンに会え」という指令を受け、 理由もわからぬまま、そして言われるがままに 地球へと繰り出してきたのだ。 戦う3者だったが、ヨドンナのムチが瀬奈に ヒット!すると…なんと瀬奈が5人に分裂 させられてしまった! 前のめりの瀬奈、可愛らしい瀬奈。 賢い瀬奈に、感激屋の瀬奈。 そして……ネガティブな瀬奈。 5人の瀬奈はそれぞれ性格が異なっているようで… そんな中、街にガルザの操るスモッグジョーキーが 現れる!!
人間に化ける邪面師ーハリガネ邪面も不発に終わったクランチュラ。 邪面を生み出すクリエイターとして、邪面師には強さはもちろんのこと、常に芸術性を求めるスタンスを貫いてきた。 そんな中ヨドンナに、強さが物足りないと厳しく追求され、芸術性は不要だと罵られる。 言い返すクランチュラだったが、主に芸術性という点において最近はスランプ気味だという自覚があるようだ。 ラップ対決の際に1/5を失ったことで凶暴性や創造性をも失ってしまったのか… ヨドンナへの反骨心と、自らの邪面遣いとしてのプライドを懸けて、 クランチュラは、自称「かつてない最強最邪悪な邪面師」を創り出した! その名も……… マネキネコ邪面だ!にゃ〜〜〜!!!!
充瑠の目の前でクリスタリア人の少年が絵を描いている。 「ひらめキーング!」と叫んだかと思うと、 夢中になって筆を動かすその少年は…とてもキラキラしていた。 それを微笑ましく見つめている充瑠、その背後に不穏な影が迫り…… と、そこで夢が覚める。 とある日の放課後…うたた寝をしていた充瑠だったが なぜこのタイミングでクリスタリアの夢を 見たのかと疑問に思う。 そんな充瑠に、ズルパワフルを発揮して 遊園地デートの約束を取り付ける瑞希。 それを少し離れたところからからかう友人たち。 平和な日常の1コマである。 だが、そんな日常の風景が一変する。 突如、邪悪な漆黒の霧が街中を覆い尽くす。 その霧は瞬く間に充瑠の高校にも到達し、 霧を帯びた空気を吸い込んだ者は、 無慈悲に正気を失い、ベチャットのような異形と化す。 その邪悪な霧の発信源は… 今までとは様子の異なる、禍々しきオーラを纏った ヨドンヘイムの鬼将軍――ガルザだった!! にわかに、ヨドン軍との最終決戦が始まろうとしていたー。
充瑠が帰ってきた。 ヨドン皇帝の強烈な一撃によって ヨドンヘイムの谷底へと落ちた 絶体絶命の彼を救ったのは、ガルザだった。 幾度となく充瑠の前に立ちはだかった闇が、 最期に輝きを取り戻したのだ。 ガルザの哀しく儚い人生に意味を見出すため、 充瑠は命のバトンを力強く受け取った。 盟友ガルザの壮絶な最期を噛み締め、 クランチュラは言う。 ヨドン皇帝に逆らって生き延びた者はいない。 しかし、キラメイジャーならその歴史を覆せるかもしれない。 敵対した相手をも翻したキラメキの戦士たち。 為朝、瀬奈、時雨、小夜、宝路、そして充瑠。 CARATではマブシーナと博多南、魔進たちが チームの一員として誇らしげに、彼らを見守る。 皇帝よ、これが地球を守るヒーロー、 魔進戦隊キラメイジャーだ!! お前の思い通りにはさせないぞ!!
(魔進戦隊キラメイジャースピンオフ ヨドンナ THE FINAL
魔進戦隊キラメイジャー ファイナルライブツアー2021