高校二年生の凌(深田竜生)、光(矢花黎)と千花(吉田美月喜)は秘めた感情を抱えながら一見平穏な高校生活を送っている。ある日、光と千花は校内の古びた倉庫で8mmフィルムを見つける。映写機に映し出された美しい少女(田鍋梨々花)に魅了された光は凌と千花を巻き込んで校内で聞き込みを始めて…。
凌(深田竜生)が作った音楽を聴いた千花(吉田美月喜)は、凌の音をフィルムの映像に載せて拡散し謎の少女(田鍋梨々花)探しをしようと思いつく。つかの間凌と二人の時間を楽しんだ千花だったが、部活帰りに夜の倉庫で月明りに照らされた凌と光(矢花黎)を覗き見てしまい…。
凌(深田竜生)、光(矢花黎)、千花(吉田美月喜)の前に転校生として現れたフィルムの少女・美波(田鍋梨々花)。三人は美波を倉庫に連れ出しフィルムを映写して反応を見ようとしたが…。光は美波と二人で学校近くの喫茶店に行ったことを凌に浮かれながら話すが凌の気持ちは…。
高校一年の時に出会った凌(深田竜生)と光(矢花黎)。封鎖された屋上前の踊り場が二人のたまり場で、人に壁を作りがちな凌だったが気さくな光にだけは心を許していた。しかし美波(田鍋梨々花)の登場によって凌の気持ちは乱される。凌の想いを知りながら千花(吉田美月喜)は光の恋を応援し…。
休日に遊びに行くことになった凌(深田竜生)、光(矢花黎)、美波(田鍋梨々花)、千花(吉田美月喜)。砂浜でフィルムと同じフレームで美波を撮影する光の楽しげな様子を凌は切なそうに眺めている。そして凌の視線に気付いてしまう千花。すれ違う四人の心は冬の海よりも寂しくて…。
休み明けの教室で凌(深田竜生)は机に突っ伏している千花(吉田美月喜)に話しかけることが出来ずにいる。二人の様子を見ていた美波(田鍋梨々花)は放課後の倉庫で凌に真実を伝える。光(矢花黎)は美波を喫茶店に誘い出しいちごパフェのリベンジを試みるが…。
凌(深田竜生)の気持ちに初めて気付いた光(矢花黎)は出会った頃のことを思い出していた。音楽作りに一途な凌は飽き性の光にとって眩しい存在だった。フィルムを見つけたことで変わってしまった友情関係を憂う千花(吉田美月喜)に美波(田鍋梨々花)の心境は複雑で…。
SNSのメッセージによって夜の倉庫に集められた凌(深田竜生)、光(矢花黎)、美波(田鍋梨々花)、千花(吉田美月喜)そして松岡先生(小島聖)。初めて見るフィルムの映像と共に時を経て今明らかになる真実。儚く眩い最終話。