頼母雄介はたのもしい顔のおかげでみんなから頼られていたが、本人はうんざりしていた。 この日も周りに酒を飲めると思われているので、酒を飲み過ぎ吐いていた。 そこへ喪黒が現れ、背中をさすりながら頼母の話を聞いてくれた。 話を聞いた喪黒は頼母が甘えられる人を紹介しようとしたが、頼母は喪黒の提案を断った。 しかし、周りの人が自分に頼ってくるのが前より苦痛になっていった。 そんな事もありヤケ酒を飲んでしまい、かなり酔ってしまった。 ふらふらになりながら道を歩く頼母に、喪黒はドーンの呪文を放った。 扉が開き、目の前に頼れる観音様が現れた。 頼母はさっそくその観音様に甘えるのだった。 頼母が帰らないので頼母の奥さんと子供は喪黒と共に頼母のいるところへと向かった。 そこで奥さんが見たものは、不気味な中年女性に抱かれている変わり果てた頼母の姿だった。