港北医大に二週間前、救命センターが設けられた。設立して間もない医局には、外科からやってきた医局長・小田切(渡辺いっけい)の元、神林(小日向文世)、馬場(宮迫博之)、城島(谷原章介)ら医師と矢部(伊藤英明)、太田川(田畑智子)二人の研修医がいるが、日々運び込まれてくる急患の対応には、まだまだ人材不足はいなめない状況だった。 ある日のこと、ヘリで運ばれた急患につきそい、あざやかな救急処置を行っていた男が救命センターに降り立った。それが名医といわれ、共に同じセンターで働いたこともあった進藤一生(江口洋介)と分り、思いがけない再会をよろこぶナースの桜井ゆき(須藤理彩)。 そんな中、外科から香坂たまき(松雪泰子)が救命にやってきた。心臓外科医としての研究に邁進していたたまきは、この移動を左遷と受けとり不満をあらわにする。戦場のような救命センターについていけないたまき。 一方、部外者でありながら救命センターで力をかした進藤を、小田切は救命医師として高く評価するのだった。