「今日は人生最悪の日だ」。 広瀨桜（青年期：朝日奈まお）はそう思いながら萌音（青年期：滝澤エリカ）の結婚式に参列していた。 それから18年後、桜（星野真里）は息子の透輝（今井柊斗）と二人で暮らしていた。ある日、桜は透輝からいつもとは違う匂いがすることに気づく。彼女でも出来たのだろうか。桜の感で、それくらいわかるのだ。その日の夜、透輝が彼女を連れてくると言い出し、慌てふためく桜。 翌日、家にやって来た彼女・叶（滝澤エリカ）を見て桜は驚く。容姿が萌音と瓜二つで、ある香りをまとっていたのだ。聞けば、母親の香水を使っているという。それこそが、桜にとってたくさんの記憶がつまった特別な香りで…
透輝（今井柊斗）はある一枚の写真の事が気にかかっていた。祖母（原日出子）の家のアルバムから見つけ、持ち帰ったものだ。写真に写る若かりし頃の母・桜（星野真里）の隣に映っている女性が、彼女の叶（滝澤エリカ）にそっくりなのだ。 透輝は思い立って、その写真を叶に見せてみると、それは叶ではなく、母親の萌音（加藤ローサ）だと言う。その言葉に混乱する透輝だったが、叶と示し合わせて、あるサプライズの仕掛けを計画する。 そんな中、桜は仕事仲間で友人のオンちゃん（武田航平）との話を通じて自分の感情を整理していたところだったが、ある日桜のもとに透輝から急の連絡があり、呼び出された場所へ行くと、そこには…
桜（星野真里）は、息子たちのサプライズ演出によって、萌音（加藤ローサ）と久しぶりの再会を果たした。さっそく「ママ友としてよろしくね」というメッセージに続いて、二人きりのランチの誘いが届き、おたおたしてしまうのだった。 桜は思い悩んで、オンちゃん（武田航平）に相談を持ちかける。オンちゃんはそのときが桜の思いを萌音に伝える良い機会だと助言するが、桜は透輝（今井柊斗）もいる中で、考えられなかった。 ランチ当日、桜は緊張した面持ちで約束の場所へ向かい、萌音と再会する。徐々に打ち解けて、あの頃のように楽しく語りあう二人。そして、話の流れで、桜は透輝（今井柊斗）の父親のことを語り始める。
透輝（今井柊斗）は、悶々としていた。漏れ聞こえてきた桜（星野真里）とオンちゃん（武田航平）の会話から、どうやら桜が自分に何か隠し事をしていることを知ったからだ。そんな中、桜の誕生日が近づき、透輝は叶（滝澤エリカ）とプレゼントを買いに行く。 一方、桜は先日の萌音（加藤ローサ）とのランチのことをオンちゃんに報告する。思えば、オンちゃんは学生の頃からいつも相談相手だった。あの頃、萌音への気持ちを理解してくれたのもオンちゃんだった。いまオンちゃんと再び会話することで、桜は心境の変化を感じていた。 そして桜の誕生日、透輝が特別に準備した夕飯を楽しんでいる中、ある誘いのメールが二人の本へ届く。
