「暇な人は聞いてくれ。これは俺の13年間の恋の話。」福田悠(27)(大橋和也)は13年間にも及ぶ“片思い”の顛末をチャットに書き込んだ。始まりは13年の春。中学二年生の福田は、シャーペンの芯を切らして困っていた隣の席に座る伊藤さとみ(福地桃子)に1本わけてあげた。するとお礼に半分に割った消しゴムを差し出し「ありがとう」と笑顔を見せた。 福田は一瞬にしてさとみに心を奪われた。ちょっと天然なさとみとお近づきになりたいと思いながらも「彼女なんていらねーし」と厨二病を絶賛発動。チャンスはなかなか訪れない。片割れの消しゴムを大事にしまったまま、あっという間に1年が経過。くじ引きで文化祭のステージ発表を任されることになった福田とさとみ。 ドキマギの福田は親友の板倉(藤原丈一郎)、一度も喋った事はないが断らなそうな森(小島健)を巻き込み、慣れない女子との発表練習に励みつつ、密かにさとみへの告白の機会を伺っていた。すると板倉の策により二人きりで買い出しに行くことに!願ってもないチャンスが訪れるのだが…。
消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして1年。中学最後の文化祭の出し物を決める為、福田(大橋和也)の家に集まる事になったクラスメイト。だが板倉(藤原丈一郎)の策略により福田とさとみ(福地桃子)は二人きりに。この状況にドキドキが止まらない福田は妄想が爆発。 あの日くれた消しゴムの片割れを、さとみも自分と同じ気持ちで大切に持っているのではないか?期待を込めて聞いてみるが、さとみは消しゴムの存在にすらピンと来ておらず、挙げ句の果てには「弟にあげてしまった」事が判明。現実の厳しさに激しく落ち込む福田。 文化祭では、アカペラで「CHE.R.RY」を披露する事に決まり、福田、さとみ、板倉、森(小島健)らは金賞を目指し、休み時間や放課後を使って練習に明け暮れる。徐々にさとみと距離を縮めながらも、厨二病が発動し興味のないフリをし続ける福田に、文化祭で金賞を取れたら告白するよう背中を押す板倉。 親友の言葉に意を決した福田は、書いては消し、消しては書き、を繰り返しながらも、さとみへの想いを込めたラブレターを完成させる。そして文化祭当日、決意と共にステージに上がる。しかし、そんな福田を待ち受けていた衝撃的な出来事とは?
消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして3年。高校二年生になった福田は同じ高校に進学した板倉、森とつるみながら、相変わらずの厨二病と、あの日何も言わずに転校してしまったさとみへの想いを引きずったまま、冴えない日々を送っていた。 夏休み、板倉の祖母・玉子が営む釣り宿へバイトに来た3人は、同じく近くの旅館へバイトに来ていた杏里、梨花、ミイナと知り合う。彼女らと仲良くなった板倉と森。置いてきぼりをくらった福田は一人お得意の妄想に耽っていると目の前にさとみが…。 リアルな妄想に嫌気が差す福田だったが…、それはなんと“リアルさとみ”。杏里らと一緒にバイトに来ていたさとみと奇跡的な再会を果たすことに! さとみら女子グループと仲良くなった3人は、ひと夏の思い出を作るべく、板倉の策により、福田はさとみと二人きりになる事に成功!浴衣姿のさとみを前に、純粋な気持ちと邪な気持ちとの間で悶々とする福田。告白のタイミングを探り続けるが、伏兵の登場で思いもよらぬ展開に!
消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして3年。 高二の夏、海でさとみと偶然の再会を果たした福田だったが、相変わらずの厨二病っぷりでなかなか想いを伝えられず、朝から晩まで板倉の祖母・玉子が経営する釣り宿のバイトに明け暮れる毎日。 そんな福田たちを労い、漁師の海野太郎(アキラ100%)が女子たちも一緒に沖まで船を出してくれる事に。玉子から『白イルカを見たカップルは永遠の愛で結ばれる』『ブラピとアンジョリも見た』と聞いた福田は、藁にも縋る気持ちで、いざ船へ。 しかし、白イルカにも出会えず、告白もできず、宿でのバイトも終わりに迫る中、さとみが急遽東京へ帰る事に。連絡先も知らず、このままだと永遠の別れに成り兼ねないと頭ではわかっていながらも行動できない福田だったが、板倉と森、そして玉子からの激励に奮い立ち、既に駅へ向かってしまったさとみを、今度は逃がさぬよう自転車で追いかける。 「俺は伊藤が…」片思いから3年。ついにその瞬間が訪れる―。
消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして5年。 高校二年の夏、海でさとみと偶然の再会を果たした福田はついに告白。だが、その場で返事をもらえず、渡した連絡先に音沙汰もないまま2年の月日が経過。 福田と板倉は同じ大学へ、森はカメラマンを目指し全員が上京。福田は初めての一人暮らしをスタートさせる。板倉が准教授・熊井(鷲見玲奈)に一目惚れした事をきっかけに彼女のゼミを受講する事になった福田はそこで水野一美(武田玲奈)と知り合う。熊井をものにしたい板倉を先導に、時に課題に、時に飲み会に勤しむ福田や一美たち。 ラーメン、カラオケ、ボーリング…同じ時間を過ごすうち、一美に対し友達以上の感情を抱くようになった福田。いつものメンバーでのいつもの宅飲み、いつもの雑魚寝の最中、手が触れ合う福田と一美。どちらからともなく唇を重ね、二人は付き合う事に。 幸せの時間が1年続いたある日、一美とデートを楽しむ福田はその視界の隅に、運命の裾を捉えるー。
消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして5年。 大学生になった福田は、初めての彼女・水野一美とのデートの最中、さとみらしき人影を目撃。その日から、しまっていたさとみへの想いが騒ぎ出した事に気づかないフリをする福田。自分を真っ直ぐ見つめてくれる一美を愛おしく思いながらも、その幸せに集中できない。 そんな折、電車の中でさとみと二度目の偶然の再会を果たすー。 3年ぶりの再会に喜びながらも、あの日の告白の返事、何よりなぜ何の連絡もくれなかったのか、怖くて聞けない福田。さとみの方から返事を切り出そうとするが、それを遮り、今は何とも思ってないと嘘をつく。短い再会の中でなんとか連絡先を交換した福田は、躊躇しつつもさとみと連絡を取り、会う約束をしてしまう。 さとみからもらった消しゴムの片割れ、渡せなかった手紙と共に捨てきれていなかったさとみへの想い。一美への罪悪感はありながらも、さとみの顔を見る度に想いは増し、親友である板倉、森にも相談できぬまま、さとみとデートを重ねてしまう…。
消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして5年。 彼女である一美の大切さを痛感した福田は、中二から大切にしまっていた、さとみとの恋の始まりである“消しゴムの片割れ”を池に捨てる。 とにかくさとみを忘れようと、一美との楽しい日々を送り始めるが、忘れようとすればするほど、さとみの輪郭は濃くなり、夢を見たり、思い出したりする毎日。そんな自分を最低だとわかっているからこそ、板倉、森にも相談できないまま不安定な日々が続いていた…。 そんな中、板倉が熊井(鷲見玲奈)に告白し撃沈。今まで見たこともないほど落ち込む親友の姿に居ても立っても居られない福田は、熊井を問い詰めるが、熊井の恋愛に対する考え方に福田自身、思い当たる節があり何も言い返せない。そんな自分の現状をなんとか抜け出す為、あの時の告白の返事を聞こうと再びさとみとの接触を図るが、その事が板倉、森にバレてしまい…。