消しゴムをくれた女子・伊藤さとみに恋をして5年。 大学生になった福田は、初めての彼女・水野一美とのデートの最中、さとみらしき人影を目撃。その日から、しまっていたさとみへの想いが騒ぎ出した事に気づかないフリをする福田。自分を真っ直ぐ見つめてくれる一美を愛おしく思いながらも、その幸せに集中できない。 そんな折、電車の中でさとみと二度目の偶然の再会を果たすー。 3年ぶりの再会に喜びながらも、あの日の告白の返事、何よりなぜ何の連絡もくれなかったのか、怖くて聞けない福田。さとみの方から返事を切り出そうとするが、それを遮り、今は何とも思ってないと嘘をつく。短い再会の中でなんとか連絡先を交換した福田は、躊躇しつつもさとみと連絡を取り、会う約束をしてしまう。 さとみからもらった消しゴムの片割れ、渡せなかった手紙と共に捨てきれていなかったさとみへの想い。一美への罪悪感はありながらも、さとみの顔を見る度に想いは増し、親友である板倉、森にも相談できぬまま、さとみとデートを重ねてしまう…。