2023年、東京。東山栄一総理は、世界環境会議で地球物理学の権威である世良徹教授のもと、海底岩盤の隙間に存在するCO2を排出しないエネルギー物質をパイプを通して抽出するシステム「COMS(Celstec Origin Mining System)」のさらなる推進を高らかに表明した。さらに官房長官の長沼周也は、東山が"未来の日本"を見据えて各省庁の優秀な若手官僚たちを集めた"日本未来推進会議"を発足すると発表。そのメンバーに環境省の天海啓示、経産省の常盤紘一も選ばれていた。目的達成のために強引な手段もいとわない天海は、自身の提案を通したいがために東山総理にすり寄り、同時に総理の抵抗勢力である政界のドン・里城弦副総理をも懐柔しようとする。さらには、両者に顔が利く「生島自動車」会長兼経団連会長の生島誠を同期の常盤に紹介してもらい、近づいていく。そんな折、ネットに関東沈没へ警鐘を鳴らす田所雄介の記事が載る。この記事が原因で、一部の団体がデモを起こし、天海は事態収束のために田所と対面する。しかし、田所は天海の話に一切耳を傾けず、「近い将来、伊豆沖で島が沈没する。その島の沈没は、私が恐れてきた関東沈没の前兆になる」という不気味な予言を放ち、天海は翻弄される。そんな矢先、天海は週刊誌・サンデー毎朝記者の椎名実梨に「Dプランズ」という環境ビジネスで稼ぐ企業と環境省のあらぬ癒着疑惑を突きつけられる。一抹の不安を抱えつつ、常盤と共に趣味のスキューバダイビングに出かけた天海は、そこで衝撃的な出来事に遭遇する…。
Amami, un funcionario del Ministerio de Medio Ambiente, visita al doctor Tadokoro, un sismólogo rebelde que cree que la región de Kanto está en peligro de hundirse.
環境省官員天海會見特立獨行的地震學家田所博士,博士認為關東地區正面臨沉沒危機。
Ministry of the Environment official Amami visits maverick seismologist Dr. Tadokoro, who theorizes that the Kanto region is in danger of sinking.
Amami, funcionário do Ministério do Meio Ambiente, visita o sismologista Dr. Tadokoro, cuja teoria diz que a região de Kanto corre o risco de afundar.
於環境省就職的官僚天海,在總理的提拔下擔任促進日本成為環保先進國的企劃先鋒;事業正平步青雲之際,卻有一名不屬學界主流的學者提倡關東即將陸沉的學說。為排除障礙,天海前往該名學者的研究所嘗試進行遊說…
Amami, fonctionnaire du ministère de l'Environnement, rend visite au Dr Tadokoro, sismologue anticonformiste qui pense que la région de Kanto risque d'être engloutie.
Amami, een ambtenaar van het ministerie van Milieu, bezoekt de non-conformistische seismoloog dr. Tadokoro, die denkt dat de Kanto-regio dreigt te zinken.