時は安土桃山、豊臣秀吉(國村隼)の治世。盗賊・石川五右衛門(市川海老蔵)の処刑が行われる京都三条河原には大勢の野次馬が集まり、煮立った巨大な大釜への階段を登る五右衛門の様子を固唾をのんで見守っていた。五右衛門は笑みを浮かべながら辞世の句を述べ、濃霧が辺りを包む中、その身を投げ…。これより数年前_。
石川五右衛門は普段は「白波夜左衛門」一座の頭として世を忍び、実は権力者・豊臣秀吉に逆らう天下の大泥棒。大名や大商人から財宝を盗み、庶民たちに金品を分け与えるヒーロー。秀吉は側室の茶々(比嘉愛未)に十日で総金箔の五重の塔を完成させると宣言し、これが様々な害悪をもたらす…。苦しめられる庶民のため、夜左衛門一座として仲間と聚楽第へ潜入!五右衛門vs秀吉の熾烈な攻防戦が始まる!