最高水準の技術を要する手術を2つ同時に行うことになったチームドラゴンの面々。患者の1人は高瀬春香(出口結美子)。黒木(遠藤憲一)のかつての同僚、高瀬(渡辺いっけい)の妻だ。もう1人は世界的に有名なロシア人ピアニスト、リディア・ナターリア(Asya)。リディアを追いかける報道陣の数のすさまじさに、木原(池田鉄洋)らは「これを成功させたら、就任したての野口(岸部一徳)学長の名前も一気に上がるな」と噂する。この2つのオペを同時にこなすために、春香の手術は朝田龍太郎(坂口憲二)が執刀、さらに伊集院(小池徹平)、荒瀬(阿部サダヲ)、冬実(谷村美月)、響(初音映莉子)らが担当。そしてリディアの手術は、加藤(稲森いずみ)が執刀、さらに北洋病院から朝田が呼んだ外山(高橋一生)、野村(中村靖日)らが受け持つこととなった。学長の野口は朝田にリディアの手術に入るよう命じるが、朝田は患者の状態を見てベストな選択をした結果、自分は高瀬の手術の執刀をすることに決めた、と一歩も引かない。そんな朝田に、野口は「万一のことがあったら、クビぐらいじゃすまないよ」と不気味な一言を残して立ち去る。 そんな折、高瀬の娘・恵(菅野莉央)が春香の病室を訪れる。恵はサッカーで骨折し、近くの病院に入院しているのだが、春香が心配で無理をして見舞いに来たのだ。仲のよい母娘の姿に、心を打たれる黒木。 手術を翌日にひかえたある日、朝田は廊下で偶然会った鬼頭(夏木マリ)に、「あんたが呼び戻したチームだ。あす最高のオペを見せてやるから見に来い」と声をかける。ほほえむ鬼頭。 いよい