朝田龍太郎(坂口憲二)たちが4時間かけた手術を、わずか45分で終わらせてしまった内科医の黒木慶次郎(遠藤憲一)が現れた。黒木は、野口賢雄(岸部一徳)がアメリカから呼び寄せたカテーテル治療のスペシャリストだった。 野口は鬼頭学長(夏木マリ)と加藤晶(稲森いずみ)を前に、カテーテル部門の強化と外国の富裕層をターゲットとしてメディカルツーリズムを推進する明真の改革案を提出。カテーテル治療が進めば外科医は必要なくなるという野口の言葉に苛立ちを隠せない加藤。荒瀬門次(阿部サダヲ)の治療で、カテーテル治療のメリットと黒木の技術の高さを目の当たりにした伊集院登(小池徹平)もまた不安を募らせていた。そんな中、明真に入院中の父親の見舞いに来ていた根岸紗江(松下奈緒)が突然倒れた。検査の結果、重度の心房中隔欠損症が原因で心不全を起こしたことが判明。加藤は早急なオペが必要と診断、やる気を見せる伊集院をさえぎり朝田に執刀医を依頼した。 オペの説明を受けた紗江は、結婚式が2週間後に控えていることを理由に手術は延期できないかと申し出る。加藤は一刻の猶予もないと説明。さらに胸に傷が残ると聞き、うつむいてしまう。朝田と藤吉圭介(佐々木蔵之介)はカルテを見直し、オペ時期を再検討。紗江の婚約者である山口(長谷川朝晴)から、末期がんで余命1カ月ほどである紗江の父親が、これまでオペを先延ばしにしていた理由であることを聞くが、やはり延期は厳しいと判断する。山口の話を立ち聞きしていた黒木は紗江の病室を訪れ、カテーテルであればオペは2時間、胸に傷も残らず、術後3日