大手食品会社『スマイル食品』の営業事務・小柴真央（齊藤京子）は、真面目と几帳面が取りえの地味目OL。唯一の趣味は料理を作ることで、お昼ごはんはいつも自炊したお弁当。仕事は敏速かつ丁寧で同僚たちから信頼される一方、恋愛に関しては奥手。会社の先輩・高田航太（藤堂日向）との交際は、周囲に内緒の社内恋愛を理由に、会うのは決まって真央の部屋。それでも付き合って3年、そろそろ “この人と結婚するんだろうな・・・”と思っていたのだが……。 あろうことか、航太の浮気が発覚！相手は職場の同僚で真央と同期のあざとい系女子･東美香（椛島光）。真央はショックのあまり、衝動的に夜のBarに吸い込まれ、お酒が弱いにも関わらずヤケ酒をあおってしまう……。 翌朝目を覚ますと、酔いつぶれた真央はBarに居合わせた見知らぬイケメンとベッドの中にいた……！逃げるように飛び出した真央だったが、なんとその男は、海外勤務を終え新たに赴任してきた職場の新部長・安藤創（城田優）だった！ 「どうか忘れていますように…」記憶がなくそう願う真央だったが、創は衝撃の事実を告げる――「覚えてないの？君はもう小柴真央じゃなくて、安藤真央になったんだよ」――。 自己肯定感低めな平凡OL・真央が、ハイスぺイケメン上司・創と出会ったその日にいきなり結婚！何がどうなってるの！？一体なぜこんなことに！？創が溺愛する目的は！？訳が分からないまま始まる禁断の新婚生活！創を狙うマウント女子やモラハラ彼氏が邪魔をする中、その日から真央の人生は激変！！息つく間もないDEEPなラブストーリーの行方は――！？
「覚えてないの？君はもう小柴真央じゃなくて、安藤真央になったんだよ」――。 大手食品会社『スマイル食品』の営業事務・小柴真央（齊藤京子）は、彼氏の浮気を知ってしまったその夜、ヤケ酒をあおって酔いつぶれ、翌朝目を覚ますと、海外帰りの新部長・安藤創（城田優）の妻になっていた……！ 会ったその日に酔った勢いで結婚していたなんて……しかも相手が社内中の注目を集めるイケメン部長だなんて……。一刻も早く結婚を取り消したい真央。そんな真央の気持ちなどお構いなしに、創は真央の心の隙間にグイグイ入り込んできて、「ちゃんと好きになってもらえるように、俺がんばるからさ。仕事終わったら、コンビニで待ってて」と、考える暇をまったく与えてくれない。その強引さに真央の心はほんの少しグラついて……。 そんな中、真央は彼氏・航太（藤堂日向）が浮気している社内のあざとい系女子･美香（椛島光）を食事に誘っているところを目撃してしまう。「わたしのために熱心にお店を選んでくれたことなんてなかったのに…」…華やかな美香と自分を比べ、自問自答してしまう真央。そして仕事を終えた真央は、言われた通りに会社近くのコンビニで創が来るのを待つが、ふと表に目をやると、並んで歩く創と美香の姿が目に入ってしまい……。 人に甘えず、全部自分でこなす私は可愛げのない女？それが女としてダメってこと！？翻弄される真央の運命は――！？
「1年間で、わたしが安藤部長を好きになれなかったら、あとくされなく離婚してください！」――。 朝、目が覚めたら海外帰りの新部長・安藤創（城田優）の妻になっていた小柴真央（齊藤京子）は、どうしても離婚に応じてくれない創に、1年間のお試し期間を提案。しかし創は「全力で口説き落とすから、覚悟しとけよ」と受けて立つ構え。さらに「今後2人でいる時は下の名前で呼ぶこと。次、間違えたらキスするから」と宣言され、戸惑いつつもドキドキしてしまう真央……。 お試しとはいえ、創と結婚することを受け入れた以上、彼氏・航太（藤堂日向）にきちんと別れを告げなければいけないと考える真央。しかし航太は、浮気相手・美香（椛島光）のことで頭がいっぱい。美香の気持ちが自分から離れていくことに焦る航太は、真央のことなど眼中になく、メッセージを送っても未読スルー。 そんな中、営業部を挙げて創の部長就任を祝う歓迎会が開かれる。なんと、向かいには創、隣には航太が座り、なんだか気まずい真央。すると航太が唐突に口を開く――「部長って、彼女とかいるんですか？」――真央に緊張が走る――！ ついに真央と創の関係がみんなにバレる！？ドキドキが止まらない真央！しかし会話は予期せぬ方向へ転がり、真央は失意のどん底に突き落とされてしまう！！
“何でも言うこと聞いてくれる便利な女”――。 3年付き合った彼氏・航太（藤堂日向）からそんなふうに思われていた上に、脅迫まがいのメッセージまで送りつけられておびえる真央（齊藤京子）は、心配する創（城田優）から「今日は泊まっていく。俺が真央を守る。嫌がることは絶対にしないから、俺のこと信じて」と真剣にお願いされてしまう。“まだ誰かを信じるのは怖いけど……安藤部長のことは信じてみよう”と思い始めた真央は「よろしく、お願いします」と、一晩だけ泊まってもらうことに。 翌朝、真央は、ベッドに寄りかかったまま眠っていた創のために朝食を手作りする。真央の手料理に「今まで食べた食事の中で断トツ、うまい！」と感激する創。料理をおいしそうに食べてくれたり、後片付けもしてくれる創の優しさに、航太との違いを感じる真央。でも……“わたしたちはウソの夫婦。この人は好きになったらダメな人”と、真央は必死に自分に言い聞かせる。 航太のことをきれいさっぱり忘れるためにも、創との同居を決意する真央。しかしその矢先、真央は航太の浮気相手・美香（椛島光）から「私、小柴さんと話したいことがあるの。なんの話かわかるよね」とランチに誘われる――！ まさか、美香からの宣戦布告！？いくら抑えようとしてもあふれ出る複雑でいろいろな感情に、真央の心は搔き乱される！！
真央（齊藤京子）の知らないところで、創（城田優）と美香（椛島光）が食事をしていた……。 美香の口からその事実を聞いた真央はショックを受け、創の顔をまともに見られなくなってしまう。“私たちはウソの夫婦なのに……安藤部長が誰と食事をしようと関係ないのに……”そう自分に言い聞かせても、嫉妬心を抑えられなくなってしまった真央は創を拒絶。「私のこと好きでもないのに……こんなことするの、やめてください！」と突き放し、大きな溝を作ってしまう……。 平然を装い仕事に取り掛かる真央だが、変化を察した後輩の優花（工藤遥）から「一緒にごはん行きましょう」と誘われ、夜、2人で居酒屋へ。「……で、小柴さんが悩んでるのって、もしかして安藤部長のことですか？」勘のいい優花に創との関係を見抜かれそうになりドキッとする真央は「どうして？安藤部長なんて私とは全然別世界の人だし」と誤魔化すものの、「そんなことないですよ」と優花。いつも近くで見ている優花に言わせれば、普段はキリッとしている創の表情が真央の前だと緩み「小柴さんラブがダダ漏れ」だという。“嬉しいなんて思いたくないのに……”胸が締めつけられる真央。すると優花が「そうそうこないだ、安藤部長と東さんが――」と、『創と美香の食事の真相』を話し始め、真央は驚き言葉を失ってしまう……。 一方、真央に拒絶されて落ち込む創は、心配する同期の池崎（渡辺大）に「本当のことを言ってないのか？」と問われ、「余計なこと言うなよ、これは俺の問題だから」と何かを口止めしていて……。 池崎だけが知る創の『秘密』とは！？そして『創と美香の食事の真相』を知った真央は、意を決してある行動に出る！「もう自分の気持ちを殺したくない！」……我慢するのをやめた真央がとった驚きの決断とは！？
「私と、別れてください」――。 自分の気持ちを押し殺すのをやめた真央（齊藤京子）は、浮気していたモラハラクズ彼氏の航太（藤堂日向）に別れを宣言。“もう航太の言いなりにはならない。私は安藤部長を信じる”と心に決めた。その晩、創（城田優）のために手料理を作る真央。2人きりの部屋で膝枕をお願いされたり、耳にキスをされたり、抱きしめられて「かわいい」と言われたり……最後に創に「真央…もっとしていい？」と言われ、「ダメです！」と拒むも、真央はドキドキしっぱなし。 翌日、会社で創と顔を合わせただけで真央の心拍数は急上昇。創から『今日も行っていい？』とメッセージをもらった真央は、“思い出しただけでドキドキする…無理、心臓がもたない”と、『今日はごめんなさい』と返してしまう……。 その日の昼休み、朝寝坊したせいでお弁当を作れなかった真央は、後輩の優花（工藤遥）をランチに誘う。勘の鋭い優花に「もしかして、好きな人のこと考えて眠れないとか」と見抜かれてしまう真央だが、「好きになっても仕方がないっていうか。本気で好きになっても傷つくのは目に見えてるし」と言い訳をして自分の気持ちにふたをする。そんな真央に優花は、「不幸の先回りですね。悪い方にばっかり考え過ぎてませんか」と。実は、優花は先日勇気を出して好きな人に告白し、付き合うことになったという。「自分の本当の気持ちを伝えなかったら、ずっと後悔しますよ」――優花の言葉に背中を押された真央は「やっぱり誘ってみようかな」と思い直し、創にメッセージを送るが……。 直後、創が『謎の美女』と親密にしている姿を目撃！これは…浮気！？信じた私がバカだった……悲しみの涙が、止まらない…
“どんな結果になっても、自分の気持ちだけは伝えよう”――。 創（城田優）が他の女性と親密な会話をしているのを聞いてしまった真央（齊藤京子）は、ショックのあまりその夜眠れなかった。悩む真央は、創のことをよく知る池崎（渡辺大）を呼び止め、「課長！……今日、飲みに行きませんか！」と、相談に乗ってもらうことに。 仕事終わりに池崎と共にバーに入った真央。ウーロン茶を飲みながら、どう相談しようか考えあぐねていると、池崎に「うまくいってないの？結婚したんだろ？創と小柴」と核心を突かれた質問をされてしまう！結婚を知られていたことに驚きつつ真央は、「どうして私と結婚したのか、私には分からないんです。安藤部長には他にとてもきれいでお似合いの方がいらっしゃるようですし……」と初めて他人に創のこと、そして不安な胸の内を明かした。池崎に「安心したよ。小柴もちゃんと創に惚れてるんだな。本当は信じたいんじゃないのか」と本心を指摘され、思わず涙がこぼれ落ちる……。真央の気持ちを理解した池崎は「よし！じゃあウチくるか。ウチにくれば、全ての答えが見つかるから」と、池崎家に招待される――。週末、池崎の家を訪れた真央。幸せな池崎一家とだんらんしていると、その目に衝撃の光景が飛び込んできて……。真央が知る真実とは！？
「実は、あのバーで会ったのは偶然じゃないんだ。俺は、ずっと前から真央のことを知ってたんだ」――。 浮気が誤解だったことを真央（齊藤京子）に分かってもらえた創（城田優）は、今まで真央に隠し続けてきた真実を、ついに語り始める。 あの送別会の夜、たまたまバーで隣り合わせたことで出会ったと思っていた真央。しかし、真央と創の出会いは、それよりもずっとずっと昔、10年前に遡る……。 どうやって2人は出会ったのか。そしてバーで真央と創に何があったのか。2人はどうして結婚することになったのか。なぜ創は今まで真実を隠し続けてきたのか……。 無関係だと思っていたバラバラのピースがじょじょにつながり、ひとつの答えに辿り着く――！！
「俺はこれからも、一生真央のことだけを愛し続ける」「一生、創さんだけを愛します」――自分の気持ちにようやく正直になれた真央（齊藤京子）。創（城田優）の部屋への引っ越しも済ませ、いよいよ2人の同居生活がスタートする。真央が「改めまして、今日からよろしくお願いします」と律義に頭を下げると、「真央のそういうところ大好き。これ以上好きにさせてどうすんの」と創。真央は、“本当に……これ以上好きになってしまったらどうなってしまうんだろう”と、自分の中で創の存在がどんどん大きくなっていくことに戸惑いつつ、幸せをかみ締める……。 翌日、営業部のミーティングで課長の池崎（渡辺大）から、来週いっぱい創が海外出張で不在なことがアナウンスされる。 “1週間かぁ……長いなぁ”。ちょっとでも創と離れることが寂しい真央。 一方そんな真央を、じっとりとした目つきで元カレ・航太（藤堂日向）が見つめていた…航太は真央がひとりで会議室にいるタイミングを狙ってやってきて、まさかの復縁を迫ってくる。「真央、結婚しよう。俺に結婚を決意させるためにわざと別れるなんて言ったんだろ？幸せになろう」と、必死に懇願。真央は「いい加減にしてください！私とあなたはもう何の関係もない！」と強く突っぱねるが、航太は引き下がるどころか「親父が死にそうなんだ。事故にあって、大ケガして危ない状態で……」と見え見えのウソで金の無心をしてくる。それでも真央がキッパリと断ると、逆上した航太は真央を力で服従させようとする…！間一髪で、池崎が会議室に入ってきて助けられた真央は、心配する池崎に「大丈夫です。私には創さんもいますから・・・」と精いっぱいの返答をする。その言葉を聞いて池崎は「今夜、創と2人でうちに来てくれないか」とリクエスト。 その夜、池崎家にて創の姉・未来（野波麻帆）と共に4人の席に着いた真央は、そこで創の口から耳を疑う“衝撃の事実”を聞かされる！そしてその“事実”は、真央と創を引きはがそうと、大きな力となって動き出す・・・！さらに創の海外出張中に、真央は事件に巻き込まれ……！？やっと手にした幸せが、音を立てて崩れていく…… ようやく結ばれた2人はどうなってしまうのか！？怒濤の新章『お家騒動ロマンス編』が開幕！！
「君には会社を辞めてもらう」――。会社の親睦会費を盗んだ疑いをかけられた真央（齊藤京子）は、創（城田優）の父でスマイル食品社長・安藤栄治（髙嶋政伸）から呼び出され、クビを宣告されてしまう。真央が「親睦会費の件でしたら、あれは誤解です」と訴えても、栄治は「言い訳は結構」と弁解の余地を与えてくれない。それどころか、隠し撮りされた真央と創の写真を出し、「まさか結婚していたとはな。どうやって息子に取り入った？」と詰め寄る。さらに、真央が会社で航太（藤堂日向）に無理やり抱きつかれている写真や、池崎（渡辺大）と2人でバーにいるツーショット写真を出して「不倫の証拠だ」と言い掛かりをつけ、「今すぐ、創と離婚しなさい」と迫る――。栄治にとって創は政略結婚のコマでしかなく、重要な取引先の一人娘である美香（椛島光）との婚約を勝手に進めているのだ。「創さんと私は愛し合っています。離婚はしません」と反論する真央に、栄治は冷たく言い放つ。「別れないと言うなら、こちらにも考えがある」――。 程なくして、真央のスマホに弟の隆次から電話がかかってくる。田舎で農業をしている隆次はスマイル食品の契約農家なのだが「いつもならこの時期に来るはずの契約更新の連絡がこない」と。真央は栄治に言われた言葉を思い出す…「君も、家族は大事だろ」――栄治の仕業だった。弟には気丈に対応した真央だったが、会社を解雇され、実家の契約を人質に取られ、追い詰められていく・・・海外出張中の創に相談しようとするが、なぜか創の電話はずっとつながらないまま……。 自分のせいで、みんながどんどん不幸になっていく……思い悩んだ真央は、その夜、自宅で一人、ある決意を胸にパソコンに向かい、何かを打ち始める――。
