「君には会社を辞めてもらう」――。会社の親睦会費を盗んだ疑いをかけられた真央(齊藤京子)は、創(城田優)の父でスマイル食品社長・安藤栄治(髙嶋政伸)から呼び出され、クビを宣告されてしまう。真央が「親睦会費の件でしたら、あれは誤解です」と訴えても、栄治は「言い訳は結構」と弁解の余地を与えてくれない。それどころか、隠し撮りされた真央と創の写真を出し、「まさか結婚していたとはな。どうやって息子に取り入った?」と詰め寄る。さらに、真央が会社で航太(藤堂日向)に無理やり抱きつかれている写真や、池崎(渡辺大)と2人でバーにいるツーショット写真を出して「不倫の証拠だ」と言い掛かりをつけ、「今すぐ、創と離婚しなさい」と迫る――。栄治にとって創は政略結婚のコマでしかなく、重要な取引先の一人娘である美香(椛島光)との婚約を勝手に進めているのだ。「創さんと私は愛し合っています。離婚はしません」と反論する真央に、栄治は冷たく言い放つ。「別れないと言うなら、こちらにも考えがある」――。 程なくして、真央のスマホに弟の隆次から電話がかかってくる。田舎で農業をしている隆次はスマイル食品の契約農家なのだが「いつもならこの時期に来るはずの契約更新の連絡がこない」と。真央は栄治に言われた言葉を思い出す…「君も、家族は大事だろ」――栄治の仕業だった。弟には気丈に対応した真央だったが、会社を解雇され、実家の契約を人質に取られ、追い詰められていく・・・海外出張中の創に相談しようとするが、なぜか創の電話はずっとつながらないまま……。 自分のせいで、みんながどんどん不幸になっていく……思い悩んだ真央は、その夜、自宅で一人、ある決意を胸にパソコンに向かい、何かを打ち始める――。