.元の世界に戻ってきた彰人(醍醐虎汰朗)は、並行世界での経験を胸に、少しずつ周囲との距離を縮め始める。かつては壁を作っていた同僚たちとも、笑顔で言葉を交わせるようになった彰人は、過去の自分と向き合いながら、営業としての責任を果たそうとする。 そんな中、取引先・飯伏(こばやし元樹)とのトラブルが再燃。彰人は大狼(中川大輔)に助けを求め、二人で謝罪に向かうことに。緊張でいつもの症状に見舞われる彰人の冷たい手をギュッと握る大狼。その手の温もりに、彰人は静かな安堵を感じる。 過去の誤解が解けていく中で、二人の関係にも微かな変化が訪れるが―、素直になれない気持ちは、まだ言葉にできないままで―。