東洋OPBFフェザー級タイトルマッチの第4ラウンド。挑戦者の宮田は、チャンピオンのアーニーに全身全霊のクロスカウンターを浴びせ、リングにはわせる。アーニーは、最後の力で立ち上がりかけるが再び崩れ落ち、その瞬間、宮田の新チャンピオンが決定した。割れるような歓声の中、宮田の父はもちろん、客席の一歩、木村らは大興奮。だが、控え室に戻った宮田が思い浮かべたのは、いつか戦うであろう永遠のライバル・一歩のことだった。 ジュニアミドル級の世界戦を控えた鷹村が前哨戦で世界2位を3ラウンドで粉砕する中、一歩に唯一の黒星をつけた伊達の世界挑戦が本決まりとなった。相手は、WBA世界フェザー級チャンピオンのリカルド・マルチネス。話を聞いた一歩は、すぐに伊達に負けた試合のことを思い出した。あの時、一歩は、伊達のえぐるような心臓狙いの強打を受けて棒立ちとなり、TKOで苦杯を喫したのだ。 一歩は、もちろん自分を破った伊達の王座奪取を確信した。だが、リカルドの戦績を見た一歩は、ア然。リカルドは、62戦62勝58KOの無敗の王者。しかも、リカルドは、過去に1度伊達を破ったことがあるのだ。 伊達には、リカルドを避けWBCの世界タイトルを狙う道もあったのだが、あえて一度負けたWBAにこだわったらしい。そして、30歳の伊達にとって、これがラストチャンスの世界挑戦であった。 そんな折、一歩は、リカルド側から、スパーリングパートナーに指名されて―。
Name | Type | Role | |
---|---|---|---|
Kazuyuki Fudeyasu | Writer | ||
Jun Shishido | Director | ||
Hisato Shimoda | Director | Episode Director |