徳岡純一郎は飛騨高山市を訪れ、遠野京子嬢と会い、世界の謎や黄昏の墓碑銘にまつわる伝説についてさらに詳しく話し合う。 黒のビスという偽名で活動する人物から電話を受けた徳岡と京子は、自分たちがヘルバのエージェントに監視されていることに気づく。ビスからの一連のメッセージにより、彼らは市内の数多くの史跡にたどり着く。メッセージのいくつかは水瀬舞と相原由紀に送られた電子メールからのものだったため、徳岡はヘルバがかなり長い間彼らの行動を監視していたのではないかと疑う。 チームは、墓碑銘の著者であるエマ・ウィラントという謎の女性の背後にある謎を解き明かし始める。京子の父親と偶然出会った後、彼らは彼もまたビスから連絡を受けており、別名「佐藤一郎」で活動していることを知る。 昼食をとりながら、一郎は、ハラルド・ホーウィックがザ・ワールドの前身であるゲーム「フラグメント」を使って、エマの「黄昏の墓碑銘」に敬意を表した作品を作っていたと説明する。しかし、それだけではザ・ワールドが直面している現状を説明できない。彼はさらに、昏睡被害者に関する事件は、ハラルドが現実世界をオンライン世界に持ち込もうとした結果、2つの世界の間に「リミナリティ」と呼ばれるぼんやりとした障壁を作ろうとした結果生じたものだと述べる。 一郎は徳岡と京子に、二人の助けが必要だが、助けることで二人は犯罪者になってしまうと告げる。リスクを承知で、二人は協力することに同意する。一郎は、CC社がザ・ワールドのサーバーをシャットダウンし、昏睡被害者を目覚めさせる手がかりをすべて破壊するつもりだと語る。彼は二人に、クリスマスイブに浦安で会うように言い、車で去る。徳岡は京子に、本当に助けていいのかどうか尋ね、京子は大義への決意を再確認する。