とある高級料亭の奥座敷で向かい合う内閣総理大臣の阿藤一郎(小日向文世)と“政界のご意見番”こと大口潤三。最高級の旬の食材を使った料理で大口をもてなすはずが、なぜか大口はいっこうに料理に手を付けない。 会合の雰囲気も悪くなる一方の中、料亭の仲居(剛力彩芽)が大口にある料理を出す。そして、その料理を境に会合の雰囲気は一変する。 同席していた総理の政務秘書官・古賀征二(滝藤賢一)は、料亭の板長に何を出したのか尋ねるも、その料理には覚えがないと言う。ふと、板場での仲居の動きを思い出した古賀は、すぐさま行方を探させる――。その仲居こそ、25歳にしてパリのグラン・メゾンで腕をふるっていた女性シェフ・一木くるみだったのだ!
フランス駐日大使を招き、官邸で昼食会が開かれることに。総理の料理番となった一木くるみ(剛力彩芽)は、大使の出身地や来日歴などを調べ、入念に準備を開始する。 一方、これまで官邸食堂総料理長として来賓をもてなす一切を取り仕切ってきた清沢晴樹(高橋一生)は、自分が海外出張で不在の間に総理秘書官の古賀征二(滝藤賢一)がくるみを招き入れたことに、憤りを覚えていた。しかし、古賀の有無を言わせぬ態度に、清沢は“皇帝の微笑み”と呼ばれる、余裕の笑みを見せるのだった。 だが昼食会当日、くるみは思いがけない出来事に直面! そしてその窮地を清沢に救われる。清沢は「料理にメッセージを込めるなどとはこざかしい!」とくるみのポリシーを真っ向から否定。くるみは清沢の言葉を聞き、ただ立ち尽くす…。