昭和36年1月30日がやってきた。布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)の結婚式のいよいよ当日である。茂の母・絹代(竹下景子)は、新郎となる息子の緊張感のなさに朝からかりかりしっぱなし。父・修平(風間杜夫)はマイペースでリラックスした風情で、どうにも足並みが揃わない村井家である。
いよいよ始まる結婚式。緊張する布美枝のかたわらで茂は大きな音でおならをしてしまったり、さらに飲めない酒を飲んでひっくり返る始末。なんとも型破りな茂だったが、その飄々とした雰囲気が布美枝にはどこかおかしく、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。