突然流れ出した猛毒で魚が死滅して以降、死の谷と呼ばれている地獄谷で、正治がカラクサ模様のウロコを持つ魚を釣り落とした。いつものホラだと笑う三平に、一平爺さんは50年前に見かけたある青年の話をする。魚が死滅した原因の毒が人為的なものならば、魚が戻っているかも知れないと考えた三平は、地獄谷へと向かい、そこで川面を見つめながら歩き回る奇妙な老人に出会う。