川釣りに出かけた三平は、犬を連れた釣り少年、育夫に出会う。犬の吼えるタイミングにあわせた釣り方に、三平は不思議に惹きつけられるが、それは盲目というハンデをものともしない育夫と、その飼い犬ハチが長年築いた信頼関係の賜物だった。彼に挑まれた勝負を引き受ける三平だが、やはり心のどこかで育夫に遠慮している自分に気づく。