体長は1メートルあまり、山吹色の体色を持ち、釣り人の指を食いちぎるという正体不明の怪魚が手形沼にいると一平爺さんに聞いた三平は、早速沼へ向かう。獰猛な肉食性であることと、その繁殖具合から三平は指切り魚の正体をライギョではないかと推定するが、子供のスケッチに描かれたその姿は、ライギョのものではなかった。そこで三平は一計を案じ、身体を張った奥の手によって、怪魚を捕らえることにする。