鯉釣りに興じる三平の前に、眼光鋭い男が現れる。彼は「昭和の運慶」と呼ばれる仏師の嵐慶。彼は自らの作品のため、黄金の鯉を探して日本全国を行脚しているという。しかし、彼の望む姿の鯉は見当たらない。そんな中、三平は額に黄金のうろこを持つ、「金かぶれ」の鯉を釣り上げ、嵐慶の希望をつなぐ。