「アユを釣るところを見せてほしいの」、悲しそうな瞳で川面を見つめる少女に三平は声をかけられる。アユ釣りを通じてその悲しい身の上を知った三平たちの前に、ゴロ引きと呼ばれる漁法で川を荒らすゴンベという男が現れる。「本当はあんな乱暴な漁じゃないんだ」三平は少女の思い出を守るために奔走、そしてゴンベと少女の意外な関係を知ることになる。