め組の面々は、消防訓練のためにめだかヶ丘幼稚園を訪れていた。消防署では、防火・防災への意識向上のために、幼稚園や学校などに招かれて定期的に消防訓練を行っているのだ。大吾も東京消防庁のマスコットキャラクター「キュータ」の着ぐるみを着て奮闘するが、やけに消防のことに詳しい園児・耕太(當間廉生)に作業手順の間違いを指摘された挙げ句、「お前、ホントに消防士?」と言われてしまうありさまだった。 めだかヶ丘出張所に戻ってきた大吾は、病欠の救急隊員に代わって、救急の仕事をヘルプするよう命じられる。大吾は、火災現場で活躍して帰ってきた甘粕(塚本高史)たちの姿を横目に見ながら、純(ミムラ)とともに管轄内を飛び回った。公園に泥酔状態で倒れていた中年男性の介抱、産気づいた妊婦の搬送、サウナでの脳貧血・・・一時も休む間がない忙しさだった。 その中で大吾は、純が仕事に対してひたむきに取り組んでいる姿を目の当たりにする。純は、救急隊員になったばかりのころ、ひとりの女の子を助けられなかったことに悩み苦しみ、救急救命士の資格を取ろうと非番の日も一生懸命勉強していた。その話をまひる(内山理名)から聞かされた大吾は、改めて救急について勉強しようと、非番の日を利用して書店を訪れる。そこで偶然純に出会った大吾は、彼女に誘われてジェラートの店に行った。その帰り道、大吾と純は、消防訓練の時に会った耕太が、喘息の発作で苦しんでいるのを発見する。ふたりは耕太を介抱し、彼を家まで送り届ける。