雨のなか、工房の前で座り込みを続ける夏美(比嘉愛未)に、ついに平治(長門裕之)は根負けし、家に入れてやる。そこで、泊めてもらったお礼にと、夏美は目にいいブルーベリー入りのケーキを焼いて、平治にふるまう。視力が衰え、思うような仕事ができずにいらだつ平治は、「もう、ぶざまな鉄器しか作れないので引退する」と言う。だが夏美は、「見た目が不格好でも、心を込めて作ればそれが平治の作品だ」と、懸命に説得する。