副将軍としての伊達政宗(渡辺謙)の地位は揺るぎないものとなっていた。寛永2(1625)年、政宗は、嫡男・忠宗(野村宏伸)に家督を譲り、人生を享楽する日々を送っていた。しかし、身体は病にむしばまれ、寛永13(1636)年5月24日、「政宗の絵画にも木像にも両目を入れさせよ…せめて来世では愛姫(桜田淳子)の姿を両目で見たい」と言い残して、江戸・伊達屋敷で大往生を遂げる。享年70歳であった。