天正13(1585)年5月、伊達軍は会津国境の檜原峠から芦名領へ攻め入るが、大塩城の守備は固く、戦況はおぼつかなかった。6月、小十郎(西郷輝彦)の進言で、政宗(渡辺謙)は兵を米沢へ一旦は引き揚げた。緒戦のつまずきに、一行の足どりは重かった。この頃、関白となった豊臣秀吉(勝新太郎)は、新築した大坂城にあって、連日、大名たちと会見し、祝いのあいさつを受けていた。8月、政宗は小浜城の大内討伐に向かう。