橋の下に転落したネウロが無数の電子ドラッグ中毒者に襲われた。一方、弥子は、子供の頃、両親を殺したというヒグチの話を聞いていた。 ヒグチの両親はネットゲームにどっぷり浸かり、仮想の世界でしか生きられなくなっていた。そんな両親に反発し、ネットゲームのサーバーに侵入して10年分のデータを全て破壊。生きる世界を失くした両親は、絶望して自殺したらしいのだ。 そして弥子は、HALをガードするスパコン“2体目のスフィンクス”がヒグチの操縦していた大型のトレーラーの中に設置されていることに気付いた。 リモコンで第2スフィンクスを操り、さらに奇妙な騒音で電子ドラッグ中毒者をコントロールするヒグチ。弥子は、リモコンの奪取を試みるが、上手くいかない。 だが、ヒグチは、弥子の意外なひと言でフリーズしてしまい――。