弥子はクラスメートの叶絵から、奇妙な事件の調査を依頼された。賑やかな交差点で発生したにもかかわらず目撃者が一人もいない“ゼロ事件"と呼ばれる殺人事件で、最近、3件も連続して発生している。叶絵は、LINKSという携帯のコミュニティーサイトに登録しているのだが、サイト内で仲良くなった友達がその犠牲になった、というのだ。 叶絵の話から美味な『謎』の気配を感じ取ったネウロは、弥子を促して捜査を開始。叶絵と行った殺人現場で、HIMEと呼ばれるサイト内のコミュニティーリーダーと出会った。HIMEの話によると、殺された叶絵の友達は、最近、そのコミュニティーから脱退したとか。HIMEの回りには取り巻きたちがおり、弥子にも熱心にコミュニティーへの入会を勧めた。 ネウロたちが事務所に戻ると、吾代が、殺人が発生当時の交差点の映像を持って現れた。これを詳しく分析したネウロらは、被害者が人の波で見えなくなった直後に倒れたのを確認。人の波をさらに詳しく調べた結果、その中にHIMEの姿があることに気付いた。 笹塚、石垣の情報によると、HIMEの本名は、姫宮瑠璃。そして、一連の“ゼロ事件"の被害者が、姫宮がリーダーを務めるコミュニティーの会員で、みな脱会直後に殺されていることが分かった。だが、姫宮の父親が大物政治家であるため、逮捕は難しい。何としても証拠が欲しいネウロは、弥子をLINKSに登録し、姫宮をおびき出すエサを撒いた。 そして、交差点で人の波に囲まれた弥子は、その中から現れた姫宮に先の尖った傘で突かれるが――。