「ワカメで稼いで、立派な御殿を建てたい!」。岩手県陸前高田市で、3年前に漁師になった小松龍介さん(22)。祖父の康男さん(75)の見習いとして養殖業を学んでいる。しかし、世界三大漁場の一つである三陸沖は、未曽有の海水温上昇が続き記録的な不漁に。康男さんは潮時を感じ始め、孫・龍介の将来を案じている。そんな中、龍介さんは一発逆転を狙って大勝負に出ようとして祖父と対立する。逆境の海に生きる2人の物語。