蝶子(古村比呂)は要(世良公則)に声楽家としての才能はないと言われ、そのことばを信じて音楽の道を諦めた。だが今、そのことばがうそだったと知り蝶子は傷つく。結婚詐欺だと要を非難し、今度は野々村家に蝶子が居候する。要が結婚するためにうそをついたことをどうしても許せない蝶子だったが、富子(佐藤オリエ)は男というのはそういうものだとつれない。蝶子の心はますます迷走し、いつしか街をさまよっていた。