世の中、不景気となり、叔父・野々村泰輔(前田吟)が米相場で損を出す。映画界ではトーキー(発声映画)が隆盛となり、無声映画の弁士・国松連平(春風亭小朝)は気が気でない。気づけば彦坂頼介(杉本哲太)の兄弟が離散して、早くも2年が経っていた。工場の操業が急遽短縮となり野々村家に遊びにきた頼介に、蝶子(古村比呂)はそろそろ滝川に帰ってもいいのでは、と提案する。だが頼介の表情は浮かないままだった。