金志郎(玉木宏)がオープンカフェの前で知り合った城山(柴田義之)が倒れ病院に緊急搬送された。城山はひとり暮らしの高齢者で、車椅子生活を送っていた。署長室を抜け出した金志郎は、刑事課の南(高嶋政宏)や実里(瀧本美織)を追って搬送先の病院を訪れる。するとそこに、城山が利用していた介護施設で働く女性・奥田百合子(奥菜恵)が知らせを聞いてやってくる。だが、百合子の姿を見た城山の息子(小林博)は、彼女が遺産目当てで父を殺そうとした、と言い出す。実は城山は、百合子に財産を譲るために遺言書を書き換えていた。百合子は、城山宅の合鍵を持っていること、当日も午後3時に城山を送り届けた後、午後6時まで彼の家にいたことを金志郎たちに話す。しかし、城山が遺言書を書き換えたことは知らなかったという。
南たちとともに百合子が働く介護施設を訪れた金志郎は、入居者の木暮(唐沢民賢)から、百合子が城山宅を出た後、近所の公園まで一緒に散歩に行ったという証言を得る。ふたりが散歩していたのは、百合子が城山の家を出た午後6時から8時半まで。城山が発見されたのは午後8時過ぎだったため、百合子のアリバイは成立していた。それでも南たちが百合子に疑いを向けていることを知った金志郎は、決めつけの捜査が冤罪(えんざい)を生む、と主張する。ところが、公園管理員の証言から、百合子と木暮は公園に来ていなかったことが判明し…。