ポル・ポト政権下で170万以上の命が奪われたカンボジア虐殺。政権幹部の責任を問う特別法廷は2022年に終結したが、末端の加害者は裁かれることなく被害者と同じ町や村で暮らす。知識人を拷問にかけ外国のスパイに仕立て上げていた元尋問係。幹部の指示で何人もに手を掛けた罪を背負い続ける男性。そして、犠牲者供養のための大仏建立を進める91歳の住職が語った意外な過去とは。虐殺から50年後を生きる人々を見つめる。